この時期、梅雨のない北海道を除くと、場所を問わず倉庫と名の付く場所は概ね劣悪な環境にさらされます。
アジアの海水から猛烈な水蒸気を蓄えた前線が雲を形成、日本列島をすっぽり包み込みます。
この時期は特に外気温が高いため、空気中に蓄えることのできる水蒸気は冬とは異なりかなりの量です。
因みに関係湿度90%の条件において、空気中に存在する水蒸気の量を比べてみると、5℃と30℃では、30℃の方が約5倍もの水蒸気量を持ちます。
冬の結露より夏の結露のほうが被害が甚大となる理由は、この水蒸気量の圧倒的な差から生じます。
さて、日中の業務のため開放した倉庫では、たっぷりと水蒸気をたたえた空気がそのまま倉庫内に漂います。
やがて業務終了。
同時にシャッターを閉じ、夜を迎えます。
湿っぽい空気はそのまま、倉庫内に閉じ込められてしまいました。
蒸し暑いとはいえ、外気温は次第に低下します。
当然、倉庫内の温度も下がります。
そこでは熱の伝わりやすい物から順番に冷えていきます。
金属、コンクリートは熱をとてもよく伝えるため、いち早く冷えます。
倉庫の温度低下と同時に倉庫内の湿度は急上昇!
すると・・・
水滴が金属やコンクリートに付着していくのが分かります。
結露発生!
冷えたビールをコップに注いだ時、外側に見られる現象と同じことが、倉庫の中で起きました。
程度が酷い場合、床面となるコンクリート上が水溜り状態に陥ります。
また、金属は水滴のアタックにより汗をかく状態が続きます。
錆発生の危険信号点滅!
自然の法則を徹底利用、乾燥剤を補助的に使用する対策法です。
「空調設備のない工場、倉庫の管理方法」
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