わかりやすく解説! 呼吸する乾燥剤 シリカゲルB型タイプ | 湿気・カビ・結露と闘う乾燥剤製造・販売(株)テクノスナカタのブログ

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業務用乾燥剤、除湿剤、家庭用湿気とりの製造販売を主業務とする会社です。湿気、カビ、結露にまつわる情報および対策例を紹介します。またシリカゲル、シリカゲルB型、塩化カルシウム、ゼオライトの特長、使途に加えて安全性にも言及します。


シリカゲルの代表的な種類にA型とB型があります。

今回は、主に調湿剤として使用されるシリカゲルB型について書きます。


このシリカゲルB型とA型の違いは、内部に作られたすきま(孔)にあります。


いずれのシリカゲルも、無数にあるすきまを通じて大気にある湿気を取り込みます。


先に、この作用を簡単に説明しますと、大気とシリカゲル内の分圧の差を修正するような動きできわめて物理的と申しますか、しごく単純な作用です。


さて、今回の主役ことシリカゲルB型は、A型に比べるとすきまのサイズはかなり粗めに設計されます。


このサイズといえば、丁度、地上で湿気(水蒸気)が自由自在に出入りできる絶妙の径および奥行きです!


そのため、シリカゲルB型は常温でも、湿度が上昇すれば自らのすきまに湿気を取り入れ、また、周囲の湿度が少しでも下がれば、大気に向かって溜め込んだ湿気を吐き出します。

加えて、この呼吸作用を電気も使わず長期的に繰り返すのです。「偉い!!」


一方、シリカゲルA型は、B型に比べるとすきまが緻密に設計されています。

そのため、湿気を吐き出させるには150℃以上で加熱する必要があります。


このほか、すきまの粗いシリカゲルB型は、A型と比べると一度によりたくさんの湿気を吸い込むことができます。


このすきまが粗いとか、緻密であるといったところは、すきまの表面積を調べることで判断がつきます。


それぞれを1g単位で換算してみると、シリカゲルB型は約450㎡の表面積を持つことに対し、A型は約700㎡とかなり大きくなります。


(ここに示す表面積は、立体的なすきまを平面上に伸ばすとイメージしてください。)


このすきまの違いにより、湿気を取り込むけれど吐き出しにくいA型に対し、湿度の変化により湿気を吸ったり吐きだしたりするB型といった特長の違いが生じます。

このため、同じシリカゲルでも使い途がそれぞれに異なります。



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