海上コンテナ輸送に倣う結露対策法。倉庫、収納庫、トランクルームにも応用可! | 湿気・カビ・結露と闘う乾燥剤製造・販売(株)テクノスナカタのブログ

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業務用乾燥剤、除湿剤、家庭用湿気とりの製造販売を主業務とする会社です。湿気、カビ、結露にまつわる情報および対策例を紹介します。またシリカゲル、シリカゲルB型、塩化カルシウム、ゼオライトの特長、使途に加えて安全性にも言及します。


自動車、産業用機械、精密部品から農作物、繊維、加工食品にいたるまで、ありとあらゆるものが日々、コンテナに積み込まれ船便で運搬されます。

この海上コンテナには発電機を搭載し温度調整ができるタイプもありますが、その大半は電源を持ちません。


コンテナ内部を覗いてみると、床こそ合板が敷かれていますが、内壁は塗装された鋼鉄がむき出しです。

扉は更に厚い鋼鉄を用いる頑丈な造りで、すきまが生じないように重なり合う設計が施されます。

鋼鉄で出来た収納ケースとでもいいましょうか。


さて、本題です。


丁寧な荷造り作業の後、積み込まれたコンテナは船中から甲板上にかけて専用重機で器用に積み重ねられます。

さて、船旅の始まりです。


海上といえば、絶えることない水蒸気の源。

また、低緯度に行くほどに暑い日差しが容赦なくコンテナに照りつけます。


外壁温度は60℃を超えることもあり、中に密入国者すら生存できなくなるようです

また、夜間になると気温の低下に加え、船の航行速度により甲板上に載るコンテナはとりわけ冷やされます。

赤道付近とはいえ10℃以下まで冷え込むこともあるようです。


そうなるとコンテナ内、つまり閉鎖空間の湿度は急上昇! 

(閉鎖空間では、温度が下がることで関係湿度は上がります)


天井や壁面に水滴が付着しはじめます。

結露水です!

滴り落ちる水滴は、コンテナ内にところ狭しと置かれる商品を次々に汚染していきます。


日本の例でいえば、相手国が南半球もしくは低緯度に位置し、気温が低い真冬に荷物を受け入れるとき結露の跡が多く見られます。(冷やされることで結露が生じます)


因みに温度40℃、関係湿度60%の場合であれば、29℃まで気温が下がると水蒸気は飽和状態となり、そこで結露が生じます。(この場合の29℃は結露が発生する温度という意味から露点温度と呼びます)

同じく温度30℃、関係湿度60%の場合であれば20℃で飽和化します。


このように、電源もなく換気すらできない閉鎖空間では、温度差による結露の発生は最大の懸念材料となります。

そこで、幾つかの対策を講じます。

以下、一般的に施される海上コンテナの湿気・結露対策法です。


 ダンボール、木材、布など、元々水分を含みやすい素材を閉鎖空間に持ち込まない。


 室内面の壁(鉄製)に断熱材を使用し、温度差の著しい外壁の熱を出来る限り内壁に伝えない


 大切な商品であれば、ポリフィルなどで厳重に梱包し、さらに脱気および乾燥剤を封入する



 コンテナ内の水分を出来る限り取り除くため、大容量の除湿ができる乾燥剤を設置する


以上の対策が採られます。


近年の住宅事情を背景に急速に拡大する貸しコンテナ、レンタル倉庫なども同様に、湿気、結露の危険に晒されています。

また、家庭における大型の収納庫や、工場の倉庫、施設も同様です。


先の海上コンテナの対策に倣うとすれば、温度差を調整しにくい閉鎖空間では、断熱および除湿を最優先として考えるということです。

この対策は結露対策のみならず、カビやダニなどの寄生害虫の発生防止にもつながります。




海上コンテナと輸送船



Technos

ファインドライB-1200 海上コンテナ使用例

<塩化カルシウム ゲル化タイプ>



倉庫、収納庫、収納箱、トランクルーム、レンタル倉庫にも使用可



Technos

ファインドライG 大判プレート

<シリカゲルB型 再生タイプ>


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