8月2日(金)

米雇用統計が発表されましたが、注目の就業者数は市場予想を下回り、直後は株式市場が売り込まれましたが、その後はFRBのQE3(量的金融緩和)の継続見通しが高まったとして、市場はポジティブな反応に変わりました。

市場というのはかように瞬発的な動きをするもので、時折早とちりを起こしたり、たまにパニックに陥ることもあったり、実に感情豊かな生き物です。

長期投資家として俯瞰していると、色々な反応がおもしろくもあり、また一喜一憂することの無意味さも実感できます。

只今総括的に言えることは、米国市場は実体経済回復の途上にあることは確かで、それがデータとして強く表れれば経済の強さとして評価され、弱く出ればQE3の出口が遠のいたと見なされて、それはそれで好材料と受け止められる、ポジティブマインドにあります。
 
そして金融緩和の出口戦略に関しても、それが突如終了するのではなく徐々に縮小幅を解消していくことがFRB議長と市場の対話で、コンセンサスを上手に構築できたとの評価に定まって来ています。

世界経済の主役はやはり米国で、当面突発的イベントが起こらなければ安定した相場展開の中で、「セゾン号」もゆったり進んで行ける環境が整っています。