早くも3刷に!
8月12日(月)
 小生の拙著「投資信託はこの8本から選びなさい」の改訂版として先月発刊された「投資信託はこの9本から選びなさい」が、配本から3週間足らずで3刷となり、前作からの合計が5万部を突破したことになります。自分でもびっくりです。
 この本で選定した9本は、6つの条件でスクリーニングした結果残った9つのファンドで、とりわけ国際分散投資のアセットアロケーション型ポートフォリオに絞り込んでいますので、もちろんこれらだけが良いファンドのすべてということではありません。
 あくまでも小生が大多数の一般生活者の長期投資にこれ1本だけで、という観点から限定的に条件設定した結果です。
 なので直販投信の日本株ファンドなどが敢えて除外されていますが、そのあたりは皆さんしっかりとご理解いただけているようです。
 むしろ9本云々よりも、既存業界の変わらぬビヘイビアに対する実態を示し、生活者が金融機関の手数料至上ビジネスから身を守るために、知っておくべきことをお伝えしており、その辺りが共感いただけていると感じています。
 長期投資はこれからの日本の生活者にとって万人に必要なことですが、だから資産運用の専門的な勉強をしなければならないわけではありません。
 我が国金融業界の実状を認識した上で、真っ当な長期投資ファンドを見つけることが大切です。長期投資を始めてみようと思われた方が、この本を手に取っていただけたた幸いです。

熱暑に想う
8月13日(火)
 高知県四万十市では41度という最高気温の日本記録を更新した上に、40度以上が4日連続という快挙?
 今年の猛暑はどうやら日本だけではないようで、韓国でも歴史的な暑さに苦しんでいて、冷房の使い過ぎから電力不足が深刻になっています。大統領府でも冷房使用が停止され、大規模停電のリスクが高まっているそうです。
 ところが不思議なことに、日本では連日の猛暑でも今や電力不足は解消したのか、節電の話題もめっきりなくなりました。原発はほぼ停止状態なのに、日本の電力事情は問題ないようです。
 福島原発の汚染水流出問題をはじめ、廃炉処理もままならぬ中で原発再稼働は筋が立ちませんが、他方代替エネルギー開発にも規制のカベが立ちはだかります。
 たとえば我が国の耕作放棄地でソーラー発電を行えば、東電の電力供給量が賄えるとの説もあり、これから本格化するアベノミクス第三の矢の規制改革で、農業やエネルギーなど様々な分野で複合的に切り込めたなら、劇的イノベーションが起こり得ます。
 40度を超す猛暑も、イノベーションにつながるチャンスです。構造改革の実行は待ったなしです!

お盆の風景
8月14日(水)
 お盆休み真っ盛りで、今週は通勤電車がかなりすいています。小生はずっと資産運用の仕事をしてきたため、マーケットがあいている時は会社に出るのが当たり前、とお盆休みをしたことがありません。
 なので、この時期セゾン投信がある池袋サンシャインシティには子供連れのお盆休みの家族たちがどっと押し寄せて、ランチを食べるのもひと苦労の混雑振りで、結構憂鬱になります。
 そんな感覚でしかお盆を捉えられず忘れがちですが、お盆は日本独特の文化です。どうやら地獄もお盆はお休みで、閻魔大王も鬼も休暇をとるそうです。なので、地獄の釜の蓋が開いて、地獄に堕ちた先祖たちもこぞってこの世に帰って来るらしいです。笹船に乗ったり、なすの馬に乗ったりして、子孫の元に里帰りなのですね。
 お盆のど真ん中の終戦記念日。中国・韓国との関係悪化が目立つこの頃ですが、先週の原爆の日からお盆にかけて、改めてこの国の在り方を国民ひとりひとりが考えるべき時でもあるのでしょう。