長距離列車「セゾン号」は今月15日で長期投資の旅に出発してから満14年になります。長距離列車乗務員(運用者)と乗客(投資家)が目標を共有し、一体となって将来に向けて目的地を目指すことにより、良好な長期投資が結実するとの強い想いから、当初より商品提供スタイルを販売金融機関を介さない直接販売にこだわって、皆さまとのダイレクトな繋がりと対話を何より大切にして来ました。

 そして「セゾン号」が14周年を迎えるに先んじて、先月直販でご乗車されるお客さまの人数が15万人を突破いたしました。14年前に2千名足らずの乗客を乗せて9億円弱で出発した「セゾン号」は、今では4千億円近くの良質な長期投資マネーを実体経済に送り込む、ひとかどの運用会社に育ってまいりました。価値観を共有する皆さまの資金は、我が国投資信託全体の平均値を約3倍も凌駕する平均保有期間を誇り、名実ともに日本にはまだ根付いていない本格的長期資産育成型ファンドとしての評価も定着して来ました。

 日本の資産運用は残念ながら米欧に大きく遅れていると言わざるを得ません。であるがゆえに金融庁が昨今取り組んでいる行政方針改革の主軸のひとつが「資産運用の高度化」で、日本の資産運用業が世の生活者にしっかりと長期的に合理的運用成果を享受してもらえるような業態へと進化していくことによって、畢竟生活者自身が将来の経済的自立を獲得するよすがとなり得るのです。

 セゾン投信は生活者主導の長期投資文化の定着に向けて、これからも尽力してまいります。