地区予選の駅伝競走大会のメンバーに選ばれた娘

1番短い約1.4キロを任されました。


普段800を走っているので

総体が終わってからは

そのための練習をしていたようです。

先生からは

とにかく、コール漏れのないように!

と最後にも指示が。


当日

大会行く朝の行動がスムーズになってきて

少し慣れてきたみたいだな

と頼もしく様子を見ていました。

応援に来てくれた両親と

中継地点に両親

途中苦しくなりそうな地点に私

別れて待つことに。


号砲がなり、娘のチームの1区の選手がぶっちぎりで私の前を過ぎていきます。

2年生に長距離の選手が1人しかいないため

3年生・3年生・1年生・3年生・2年生

の編成で。

1年生は娘1人でした。


母から電話が鳴ります。

中継地点に娘がいない。

母の声の奥から

学校名を何度も呼ぶ声が聞こえました。

えー…

結構しっかりしてる方なので

でもポカするときもあるので

不安が募りました。

道に迷った?

なぜ着いてない?

私が走って探したところで

どうにもならない距離にいてるので

母には悪いけど様子を見てもらうことに。


しばらくして入電。

きたきた!遅れた、25秒くらい。

今走って行った!


何があった?

なんで?

何してるんだ

コール漏れしたらオープンになって

いくら良い成績を残しても

次の大会にでられないじゃないか!

その責任がわかってるのか!


娘が走ってきました。

目が合いました。

もう半泣きで

必死で走ってきました。


あんたががんばらんでどうすんの!

走れ!走れ!


その場に立ち尽くしそうになりましたが

とにかく中継地点に行かないと。

娘はどうしてるか。


到着するとしゃがみこんで

なきじゃくる娘と

その背中をさすってくれる補欠のメンバーが見えました。

少し様子を見ていたのですが

だんだん腹が立ってきてしまって。


何してるん、どうしたん!

今、泣いてる場合じゃないやろ!

今はみんなの応援が先やろ!

謝るならみんなに謝り!

と、ひとまず気持ちを奮い立たせて欲しくて

でも自分の気持ちをぶつけたといっても

おかしくないかもしれません。


どんな顔してみなさんに会えばいいんだぁ

どうしよう

なんて、ほんとに大人気ないことが頭を巡り

まず先生や保護者の方メンバーに

この失敗を親の普段の指導が足りないせいで

親の責任です

とまず頭を下げでみなさんとコミュニケーションをとりました。


みなさん

1年生ひとりだったのに

先輩たちがついていかなかったのがよくない

出発する時間が遅くなったのは

付き添いを1年生に任せたから

などなど

慰めてくださいましたし

初めてでる娘だけが

違う場所からの出発点だったので

私も着いて行くなり

逆算して一緒に考えてあげたりすればよかったと

猛烈な後悔に襲われました。


どんな気持ちで走ってたのか考えてあげてな

と、先輩のお母さんから声をかけてもらって

ハッとしました。


娘のチームは2位。

だけど娘がタスキをもらう間の

あの空白の約25秒をどう判断するか。

長い協議があったようで

チームメイトの保護者の方と

祈って祈って祈りまくって

ああ、明日の私の試合は

ボロボロでもいいから

どうかどうか、通過させてやってください。


向こう側に見える娘たちの待機場所で

メンバーが跳ねるのが見えました。

また泣き出す娘を

付き添ってくださっていた先輩のお母さんが

抱きしめてくれるのが見えました。


怖すぎる。

聞くのが怖すぎる。

どうなったんだろう。

また保護者の方々がわらわらとそちらに移動されたので

私も恐々着いて行きました。

先生から

通過しました、よかったです

と報告を受けました。


おそるおそる近づく娘の肩をさすりながら

心配かけて!

みなさんに心配かけて。

びっくりしたやろ、しんぱいやったなぁ。

よかったなぁ

と言ってる間に

私もほっとして涙が出てきました。


うん、うん

とうなづく娘にたいし

おかーさんも心配やったわ!!

と泣きながらいうと

周りの皆さんも泣き笑い。


あぁわほんっっとに、よかった…

よかったぁ。


全地全霊

神様仏様

ご先祖様

みなさまの日頃の徳積み

感謝しました。


今回通過できた理由は

タスキがつながっていたこと。

だったそうです。


繋がる気持ち。

繋がってきた歴史。

繋げる気持ち。

周りの皆さんの気持ちも繋がって。

見えない力も繋がって。


娘がコールに遅れた理由は

出発時間は先輩から聞いて

間に合うと言われた時間にはでたそうです。

途中自チームのTシャツが落ちてるのを見つけて

それを沿道で応援してるチームメイトに届けに行ったそうです。

まだ時間に余裕があると勘違いしたまま

中継地点に戻っていると

自分の名前を絶叫する声が聞こえた時初めて

自分が遅れていることに気づいたそうです。


よく気がつく娘ではありますが

今何を優先すべきか

考えなくてはいけない話を

帰宅後いろんな話と一緒にしました。


私もいろんな思いをしたけど

保護者の方々や

先生とコミュニケーションをとったことで

たくさんの気付きや学びをいただけました。


私たち親子を責めなかった

みなさんの心の広さに

ただただ、感謝するそんな大切な日でした。


次のコマをすすめられた大会にも

選んでもらえるように

気を引き締めてがんばりたいね!