昨年の『第2回 私はストーブだ!』で天ぷらカーを展示したところ、けっこうマジな人たちから『作りたい!』という声が出ました。
じゃあ、自分で作れるように勉強会をやろう! と言うことになり、昨年の暮れに勉強会をしました。
そしてこの度、ストーブイベントにも参加してくれてた香川のマサくんが、上記の公開ページを参考に自分の車をワークショップ形式で天ぷらカーにすることになりました。
しかも場所は、以前からずっと遊びに行きたいと思っていた廃材天国。
残念ながら我が家は麦ちゃんが入院してたので、安芸太田町で一緒に勉強会した 庄原のケイくんとウチの子3人連れて行ってきました。
廃材天国、なんとウチから2時間で到着。
安芸太田町と時間的には同じ距離で、ビックリ!
こんなに四国って近いのね。
そして、、廃材天国、最高にぶっ飛んでて、それでいて動線がしっかりしてて空間が広くて、最高に暮らしやすい家でビックリしました。
でも、、子連れだったのと到着したばかりで気忙しく、まともな写真が撮れてませんでした。
廃材天国に興味を持った方は、上の方に張ったリンクからホームページへどうぞ。
マサくんも到着して、早速明日のワークショップに向けての資材確認と車の確認に入ります。
燃料切り替え電磁弁、6ポート。
やまの式熱交換器のパーツ。
一通り資材確認終えて、エンジンルームとしばらくにらめっこして明日の段取りを話して、マサくんはホームセンターに買い出しに。
我々は陣さんに廃材天国の中を案内してもらいました。
色々面白すぎて、また写真撮るのも忘れる(笑)
んで、やっぱり目を引くのがこのデカい薪ストーブ。
陣さんの本職は陶芸家だそうで、窯を焚く為の木材を家屋の解体などで出る建築廃材を使うようになり、そこから廃材建築も始まったそうです。
いまでは陶器より廃材建築や廃材リフォームなどの仕事が多くなってるとか。
まぁ、ウチもよく廃材もらうから分かるんだけど、貰った材の中で、いつか使う為の材として取っておきたいものって結構少なくて、あとは風呂の炊きモノです。
なので、廃材がウハウハ沢山ある 廃材天国のこのストーブは、いかに効率よく廃材を処理するかに重点を置いて作られてます。
アホみたいにデカくて長い丸太がズドンって入ります。
薪作りも楽だし、一回薪入れたら半日とか、下手したら1日持っちゃうこともあるんじゃないでしょうか。
このデカいストーブだけで、クソ広い家の中は常にポカポカ、薪ストーブユーザーにとって、この使い勝手の良さは羨ましい限りです。
冬場は、このストーブで三食料理もするそうですが、料理中は熱くて玄関を開け放って料理することもあるとか(笑)
色々ぶっ飛んでるので、どこに突っ込んで良いのか分からなくなります(笑)
こっちがストーブ焚いてない時のオリジナル薪カマド。
本職が陶芸家だから、土の使い方がホントに上手なんですよね。 このカマドの内装は、上手に土で煙道や燃焼室が作られてました。
煙もグイグイ引くから室内が煙くなることもないそうで、これまた使い勝手が良さそうで、ヨダレがでます。
室内は、これしか写真ないや。 まともな報告にならないから、また取材に行かなきゃな(笑)
あちらの子供達と大はしゃぎの愛くんは、ここから飛び降り遊びに夢中になりすぎて、着地失敗して打撲(*_*)
でも、このアスレチックみたいな家は、相当楽しかったみたいです。
その日の晩はケイくんと陣さんと、生き方、暮らし方、やっぱり廃材って最高!なんて話でクソ盛り上がり、しっかり廃材天国を満喫しました。
で、そうそう。
今回のメインは天ぷらカーのワークショップでした。
ここからは、僕はせっせと働いてましたので、やっぱりあんまり写真なし>_<
でも大丈夫!
陣さんがすんごい詳しくレポートしてくれてますので、こちらをご覧ください。
スイッチ類の設置と電気配線のための作業。
プロの車屋さんが参加しててくださり、『ここ、(できないので)やってください!』 と頼んどくとやっといてくれる(笑)
他にも器用な方が沢山参加しててくださり、細かい作業や面倒くさい作業はどんどこ頼んで(笑)気持ち良く仕事は進んでいきました。
ワークショップって、素晴らしいなと感じました。
で、色々すったもんだあったけど完成しました!
極限まで燃料タンクを空っぽにしてこの日に挑んだマサくん、メインは今日から天ぷらタンクとなります。
そして、エンジン始動して天ぷらに切り替えると!
左の燃料ラインは黄色く色付いてきてて、指差してる燃料ラインはまだ軽油だから透明なのが確認してもらえると思います。
天ぷら油、ついに燃料フィルターまで来ました。
無事に燃料ラインが組めてて、ホッと一安心の時です。
なんとか日暮れまでにWVO化、完成!
最近は子育てと豚飼のルーティーンにおわれて、創造的な仕事ってあんまできてなかったんです。
だから、頭も心もメッチャ刺激されて、最高に楽しい二日間でした。
その後、全国にいる天ぷらカーの猛者さんたちから、室内に置いてる軽油タンクが不安要素だと色々アドバイスを頂きました。
でも、今回はマサくんがシステムを理解して自分で考えて組んだので、アドバイスを的確に把握してまた自分でより良いシステムに改善していけます。
それが、自作の良いところであり、天ぷらカーのホントの醍醐味だと僕は思ってます。
マサくんのダットラ、こないだ初の遠乗りで800kmの旅を、順調に走ってると報告ありました。
自作で天ぷらカーを作りたい方、天ぷらカーは 乗り手が天ぷらカーのシステムとリスクをキチンと理解して乗るべきと僕は思ってます。
必ずおこるトラブルに、自分でキチンと対応しなくちゃいけないからです。
でも、たくさんのハードルを超えた先にある油臭い扉の向こうには、とっても素晴らしい世界があります。
以上、天ぷらワークショップの報告でして。