先日、世羅でとっても個性的な百姓をしてる若いイケメン青年が農場に遊びに来てくれました。
彼は、固定種や在来種を育て、種取りをメチャしっかりしてるホント面白い人なんだけど、以前に桜の木の世話もしてたとかで、我が家の桜の木を診てもらいました。
そして、教えてもらったことスグ実践!
さて、どういう状況だと思われますか^_^
じゃん。
弟に教えてもらった茅場の茅を山にも持って帰り、桜の木の前でチッパーで粉砕しているところです。
普段は豚の餌を仕込むのに、麺帯や餃子の皮やパンを粉砕してる天ぷらウッドチッパーですが、本来はこうして小枝や木の枝などを粉砕する為の機械なので、久々に本来の目的にあった仕事です(笑)
水を得た魚のようにバリバリ良い仕事をしてくれてます。
そして完成、犬のベット!
いえ、違います。
世羅の彼いわく、桜の木の周りの土が、踏み固められて根っこが苦しがってますと。
畑や山の土のように、微生物が耕したようなフカフカの土にしてあげたら、息もできるし根も張れるし、少し元気になるかもしれません、、と。
なるほど!
言われてみたら、桜の木の周りの土の状況は、植物が暮らすには苦しい限りの状態でした。
言われんと気付かなかったワシ、情けなし。
なので、今自分ができるフルコースで桜の木の周りの土をフカフカかで良い土にすることに全力を尽くすことにしました。
それが、カヤを敷くこと、そして適度にパラっと米ヌカも撒き。
庭先にほり投げてた光合成細菌もばら撒いときました。
このカヤが腐食になってくと、ホントに良い土になってきます。
そして、今ある土とカヤの間に微生物が働き、土を耕しカヤを分解していってくれます。
気をつけることは、人が立ち入らないようにすることに。
人間にできることって、実はあんまり大したこたは出来ないんですね。
微生物が動きやすい環境を作ってやること。そして、良い土や微生物の好きな腐食になる炭素分を投入してやること。
ここらが、現状の僕の思う良い土作りです。
ウチのシンボルツリーの八重桜、そろそろ咲いてきました。ピカレの唄を聞く時には、けっこう見頃かもしれませんね。
その後、サイドに腐葉土を敷いて花壇のベースにします。
桜の木の周りにぐるっと花があれば、間違って人が、これより内側に立ち入ることも少なくなるでしょう。
ずいぶん弱ってしまっていた桜の木ですけれど、どうして良いか分からず今まで苦しい思いをさせてしまっておったのです。
これからは、枝の切り方も教えてもらったし、なるべく周囲の土も良くしてくし。
メンテナンスは頑張りますので、末長く元気に我々を見守っていて欲しいと願っています。
あまったカヤの行く先、我が家の家庭菜園の不耕起畑です。
桜の木の周りの土は、ここの状態を目標にしています。
不耕起とは、文字通り耕さない農法です。
良い土を作るための炭素を沢山入れて耕しちゃうと、炭素を分解するためにチッソが、持ってかれちゃいます。
その間、植物は肥切れ状態。
チッソを、沢山入れると病気や虫や、食味に影響があると言われてます。
でも簡単。炭素もチッソも、土に混ぜ込まなければ良いのです。
だから、耕さない、すき込まない。
その代わり、土の表面を炭素分の多い有機物で覆い、地表に直射日光が当たらないように心がける。 微生物は直射日光嫌いやけんね。
すると、土の表層などにおる微生物が近い場所にある有機物をどんどん食べていき、表面の有機物を分解しながら 土を柔らかくしていきます。
柔らかくなった土は、腐食も多く物理性が豊かで、雨が降った直後にも歩けるような快適な畑になるのも魅力。
野菜作りのポイントは、排水性と土の柔らかさ。 これに限ると思います。
ホントに柔らかい良い土は、トラクターや耕運機で耕しても作れず、微生物の耕した土に勝るものはないと思ってます。
これは、先日の大雨続きの夕方に掘った最後のゴボウ。
出荷できない太物や変な形のが自家用として残ってますが。
でも、この太さ、これもある意味一級品ですね(笑)
耕さずに立派なゴボウ、凄いなと自我自賛^_^
畑仕事してる時が、最近は一番楽しいです。よく出来ると嬉しいそ、直接我が家の食卓を豊かにしてくれるので。
野菜がよく出来る物理性のしっかりした土を、桜の木の周りにも作ってやんなきゃなと、思ってます。
うん、ワシやれそうな、イメージあるわ。
ありがとね、吉宗くん!