これが牛鬼です。
子供たち全員ビビりまくってましたが、大人も違う意味で恐れ慄きました。
我が家で1年間研修中のマンテンが住む愛媛県西予市明浜町あたりでは、この牛鬼が練り歩くのが伝統的な祭りの風景なんだとか。
土曜日に豚の餌やら我々のお弁当やらなんやらかんやら、朝からスーパースピードで支度して10時に広島を出発し、2時前に西予市に到着。
ちょうど祭りの見どころの牛鬼や、、、
祭りで大事な役を毎年仰せつかってる我が家の農場長や、、、
神輿が海から上がってきたところでした。
あ、到着した時はこの一団は海の上を船に沢山の旗を立ててグルグル回ってました。
その一つ一つに意味があるのでしょうが、そこまで深い話も聞く暇もなく、我々はただ見て楽しませてもらってました。
町の中心部で牛鬼や神輿が到着して、祭事を行うあたりを牛鬼が練り歩き。
真ん中あたりで牛鬼が暴れ出します。
ええ、そりゃぁもお、、、大暴れ。
全長10Mくらいあろうかというこの牛鬼が、凄い勢いで回転しまくるのです。
真ん中の人を中心に、ブンブン回って遠心力でどんどんスピードが上がり、終いには牛鬼の担ぎ手の両外の人らが牛鬼にぶら下がってビュンビュン回ってました。
サーカスみたいでした。
そして、おっそろしいのがこの尻尾。
普通に歩いている時は直立してるのに、練り歩いたりグルグル回る時は垂直になって、円周にいてボーッとしてる人は容赦なくなぎ倒されます。
人が担いで回しているとはいえ、遠心力で回りだした大外は本当にすごいスピードで3mくらいありそうな木の棒がジャイアントフルスイングで飛んでくるのです。
良くて脳震とう。 当たりどころが悪いとたぶん死にますよ、あれ。
だから、見てる方も命がけです。
スリル満点、鬼の面も怖いし子供らは射程外に逃げるが正解です。
ギャラリーも夢中で写真撮ってるとリアルに危険です。
なかなか本当に面白いお祭り。
この後、巫女の舞やらなんやらかんやら夕方まで神事があったり餅まきなんかがあったとか。
我々はこの日宿泊するロッジにチェックインしてから、5時前に再び祭りの会場に。
日暮れになるといよいよクライマックスで、神社に神輿をお返えしして祭りが終わるのだとか。
この急な石段を男衆が神輿を担ぎ上げていくのが祭りのクライマックス。
まだまだ明るくて、この後もずいぶん待つ。
だーいぶ待った後にまず、白装束の農場長が駆け上がり。
その後、男衆が神輿を担いで階段を駆け上がってきました。
普通に歩いて登る事もキツいレベルの急な角度を、グイグイ登っていきます。
こんな重そうな神輿が三台も。
牛鬼の担ぎ手といい、普段は年寄りしかいないと地元の人たちも言うほどの小さな町で、これだけの祭りが続けれている事に感動を覚えました。
神社に神輿をしまい、神輿に宿した魂をお返ししてお祭りは終いました。
途中からつまみ食い程度に見せてもらっただけでしたが、地域の底力と伝統を見せてもらいました。
そして翌日。
マンテンの実家は無茶茶園と言って、我らが広島あたりでも知らない人はいないくらい有名な、農業団体を立ち上げた重鎮だとか。
無農薬の柑橘を中心とした果樹の生産や加工や、、その他諸々 幅広く行う、 100人近くの雇用を抱える本当に大きな農業団体。
の、生産を担うミカン農家の息子が豚農家で研修しているという面白い状況があるおかげで、我々は明浜町に遊びに来させてもらってます(笑)
子供たちたってのリクエストで、モノラックに乗せてもらうという大サービス。
すっごい急な斜面を登っていく心地は、正にジェットコースターの登りでした。
みんな、キャーキャー言いながら大喜び。
頂上はすっごく眺めが良くて海が綺麗で、ここでミカン取り放題食べ放題。
とっても贅沢。
素晴らしく楽しいバカンスでした。
ちなみに、家族総出で泊まりで出かける旅は結婚して2回目とかじゃないでしょうか。 1回目は千葉まで行った天ぷらカーの旅かな。
貴重なよい家族旅行となりました。
この後、農場長を車に乗せて帰路に。
祭りの最中と次の日と、忙しい中迎えてくださった斎藤家の皆さま、本当にありがとうございました。
と、帰り途中に。。
なつき自然農園という、無農薬・無肥料で野菜や穀物や果樹を育て、加工品なども販売されてる農場で月一のマルシェをやってるのを覗きに寄らせてもらいました。
とっても素敵なフィールドに手作りのお宅。
畑も不耕起、無肥料の自然農法。
やー、まだまだ知らない素敵な農場があるもんです。寄らせてもらえて良かったー。
なつき自然農園さんのブログやfacebookページもあるので、興味持たれた方はぜひ。
以上、駆け足でしたが週末バカンスの様子でした。