行政書士「本試験」になると解けない | 法務事務所

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行政書士試験対策「法学講座」

Wikipedia一部引用
《ダルビッシュ有は「他球団の選手で『この人の変化球はすごいな』と思うのは誰ですか?」という質問に「杉内(巨人)」のチェンジアップを挙げており、メジャーのスカウトからもカーブと共に高い評価を得ている。》

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杉内投手(巨人)のチェンジアップ(簡単に言えば、遅い球)は、素人からすると、

「なんで打てないんだろう?」

、と思うような球ですが、打者は三振しまくる。

その凄さは「ストレート(速い球)」と見分けがつかないところです。

見分けがつかないので、ストレートと思って打者は振ってしまい、タイミングを外され三振してしまう。

昔、巨人戦で、杉内投手が投げるチェンジアップを相手打者が打てない場面で、ファンの方が、

『、、、なんであんな遅い球を打てへんねんやろ、、、あれなら俺でも打てそうや。むちゃくちゃ遅いし、誰でも打てる球や。バッティングセンター並や、、、』

と、仰ってましたが、彼には分からないのです。

打者からすると、ストレート(速い球)が来るか、チェンジアップ(遅い球)が来るかが分からない。

そのためタイミングがズレてしまい空振りになる。

素人から見てたら、確かに緩い球ですから、

「なんで打てへねやろ?、、、」

と、思うわけです。

では、打者は「基本」が出来てないか?

というと、そんなわけはなくて、彼らもプロですから、そりゃあ、

「チェンジアップが来る」

と分かっていたら、確実に打てます。

しかし、実際に何が投げられるかは、投げられるまでは分からない。

だから打てない。

試験も同じで、

どの問題が遅い球(易しい)なのか?
どの問題が速い球(難しい)なのか?

は、本試験を受けるまでは分からない。

試験が終わった後から、

「テキストと過去問をしっかりやってたら大丈夫」

、と言われても、なかなかそうはいきません。

択一式では正誤判断が難しい絶妙な選択肢が出題されます。

また記述式では、「試験が終わった後」から、「答えだけ」を見れば、

「確かに基本」

であるパターンは多いですが、「知識力」はもちろん、問題文を把握するためには「理解力・思考力」も要求されます。

一般的に言われているように、確かにテキストや過去問はもちろん大切です。

しかし、それだけを繰り返したからといって、本試験が問いかけてくる球を打ち返すだけの学力はなかなか身につきません。

つまり、バッティングセンターで同じ球を打ち返す練習を繰り返しても、それだけではプロ(試験委員)を相手とした本試合で勝てるわけではない、ということです。