クリスマスはいかが過ごされましたか?

私は家で海老とぶどうを食べました。

では、今日もルンルンで更新してまいります。

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前回の記事では、


「怒り」も「期待」も「執着」も、そのままにしておいてください。

消そうとか、なくそうなんて、しないでください。

ますますこじらせますから。



と書きました。


「怒り」も「期待」も「執着」を、

消そう、なくそう、追い出そう、とすると、

ますますガッチリと、そいつらにつかまってしまいます。


たとえば、

動物が罠にかかって、もがけばもがくほど、
罠がますますガッチリと食い込んでしまう、

という話をお聞きになったことはありませんか?


そういうものだとイメージしてください。

罠にかかっても、そのままにしてることが、
下手に出ようとしてあれこれ動くよりも一番いい状態なのですね。


でも、だからといってずーっとそのままはいやですよね。(笑)

だから、それはそのままで

新しい発想をしてみましょう、というシリーズなのですね。

そうすると、自然に罠から出て、自由になっているから驚きなのです!





では、3つ目の具体例、恋愛の話に戻ります。


ここで考えていただきたいのは、

彼に対する「期待」や「執着」は、

誰が持っているものか?


ということです。


彼に対する「期待」や「執着」を持っているのは、彼でしょうか?


いいえ、当然、「あなた」ですね。


あなたの「期待」ですし、あなたの「執着」なのですね。


あなたの「期待」、あなたの「執着」とは、

言ってみれば「あなたの都合」
ということです。


あなたは、つねに

「あなたの都合」というメガネをかけて、

彼のことだけでなく、この世界のすべてを見ています。



「あなたの都合メガネ」で見ると、

あなたの「期待」に反する行動をとった彼は、


「ひどい」

「意味不明」

「信じられない」

「ありえない」

「おかしい」

「間違っている」



というようにしか見えなくなってしまうことがよくあります。

だって、

彼氏なのだから、約束したのだから、みんなはそうしているのだから。(古美門風に。笑)


具体例の、

「『もっとあなたからも電話してほしい』

『土日は基本的に会う、ということに決めてほしい』

『つきあっているのだから、誕生日とクリスマスはちゃんとやってほしい』

『あなたのことをもっと知って、お互いを理解し合いたいから、
私が聞いたらもっといろいろと教えてほしい』

『どうして元カノはあなたのご両親に会ったのに、
私は会わせてもらえないのか?

私のことは本気ではないのか?』

という、溜まりに溜まったモヤモヤ」


というのも、全部、「あなたの都合メガネ」越しのお話です。


たとえば、

『もっとあなたからも電話してほしい』

「さびしいのはいやだ」

「彼からの電話がたくさんもらえれば、安心していられる」

「いろんなことを、毎日たくさん話したい」

「彼が私を必要としてくれると満たされる」

などの「あなたの都合」から出ています。


「え、そんなの自分勝手でもなんでもない、

つきあっていれば普通に思うことですね?」


と思われましたか?


そう、「都合」って全部、自然で当然でしょ?


だって、「都合」を言いかえると、

「私は幸せになりたい」
ということなのですから。

死んだ人間と悟った人間を除いて、
人はみんな、幸せになりたいのです。

(そうは見えない人、たとえば自傷や自殺や犯罪や依存症など、
私たちから見れば破滅的としか思えない行動をする人だって、
その人なりに幸せになろうとした結果的にそうなっていたり、
その行動が「その人から見れば」幸せに向かう行動なのです)



忘れてはいけないのは、

彼も幸せになりたいということです。

あなたや私と同じで、
彼も「自分が幸せになるために」すべての行動をとっているのです。


人はみんな「自分の都合」というメガネをかけていて、

多くの人が、

それをかけていることにさえ気づかず、

このメガネを生まれたときから一度とも外すことなく、死んでいきます。



ネオ発想、つまり発想の転換とは、

まず、自分が「自分の都合メガネ」をしていることに気づき、

一瞬でも、そのメガネをはずしてみよう


そして、「彼の都合メガネ」にかけかえてみよう、ということです。


「あなたの都合メガネ」は捨てる必要も、割って壊す必要もありません。

そのまま手に持っていてください。


「彼の都合メガネ」をかけた、「彼から見た世界」は、
いったいどんなものなのでしょう?

「彼の都合」メガネをかければ、
彼の行動はすべて普通で、すべて自然
なのです。


つづきます。