こんにちは。

今日もモリモリ更新してまいります。

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前回は、

「『相手が自分の思ったとおりにならないとき』に思い出したい4つのポイント」

をまとめました。


1,人は自分が幸せになりたいだけ

2,もっと「幸せになれると思えるもの」があれば、そちらに行く

3,相手に悪意はなく、わざとしているわけではない

4,責められたり、怒られても、そうしたいと思わない



でしたね。


あなたが「ひどい」「悲しい」「ショック」「裏切られた」などと思うのは、

「期待」「執着」という
「あなたの都合メガネ」をかけているからで、

相手の実際のノリはこの4つですよ、というお話です。


この4つのポイントに照らして相手を見てみることが、

「自分の都合メガネ」をはずす大事な一歩です!


以前の私は、

「相手の立場になって考えてみる」ということをしているつもりで、

「自分のメガネ」の上から「相手のメガネ」をかけていたように思います。

初めて「自分の都合メガネ」をはずして
「相手の都合メガネ」をかけたときの衝撃は

「私はバカにされている」「この人はわかっていない」<1>からの記事で書いたとおりです。



それでは、以前に出した3つの具体例「仕事」「友人関係」「恋愛」について、
それぞれこの4つのポイントにあてはめてみましょう。

(3つの具体例をお読みになるには
私はバカにされている」「この人はわかっていない」<3>へどうぞ)


<1,仕事で>

1,人は自分が幸せになりたいだけ

会社にとっての「幸せ」とは、なんでしょうか?

これは、

もしも、あなたが会社を作ったら、どうなりたいのかな?

と考えてみると、わかりやすいと思います。


まず、なによりも、
せっかく作った会社はあなたの分身のようなものですので、
できるだけ存続させたいはずです。


そうすると、倒産させないために、

「利益を上げること」が最優先事項となるでしょう。


「利益を上げる」ためには、
誰かがお金を払ってくれる必要がありますね。

では、人はどうしてお金を払うのか?と考えてみると、
「それがほしい」とか「それが必要だ」と思うからです。

つまり、
人がほしいと思っているもの、必要だと思っているものを提供して、
お金をいただく
わけです。


原則として、「『人の役に立つ』『人が喜んでくれる』、

そうすると、あなたのもとにお金が入る」

という仕組みがうまく回ると

会社が存続していかれる
わけですね。


人によって考えは違うと思いますし、
会社経営をしたことがない私の素人考えではありますが、

基本的に「会社にとっての幸せ」とは、

人の役に立ち、利益が上がり、その利益を投じてますます人の役に立つ、

という循環が成り立つこと


ではないでしょうか?


すると、社長のあなたは、どういう人を雇いたいですか?


・一緒に働いていて、気持ちがよい人

・会社のイメージがアップするような人

・お客様に愛されるような人

・社内の業務をテキパキこなせる人

・あなたの意図を的確に汲み取って、どんどん動いてくれる人

・あなたの会社の商品の魅力を多くの人に伝え、お客様を増やしてくれる人

・社内の揉めごとの調整役になってくれるような人



などなど、いくらでも思いつきますが、すべて、

「あなたの会社を発展させてくれる人」

「あなたの会社に利益をもたらしてくれる人」


ではありませんか?


以上の考えは、基本的には、
社員のあなたを評価している会社も同じなのです。

ですから、

もしもあなたが会社の決定に対して、

「ひどい!」「冷たい!」「まるでわかっていない!」

などと思われたとしても、

それは「あなたの都合メガネ」であり、

会社はただ「この方が幸せになれる」と判断した

つまり、

「会社がより利益を上げるためには、こう評価するのが適切である」

と判断したということです。


2,もっと「幸せになれると思えるもの」があれば、そちらに行く

あなたが作った会社の営業部には、成績がトップの社員Tがいました。

しかし、新しく採用した社員Sは、
Tよりも営業成績がよく、
さらにお客様からの評判もとてもよく、


「この間のS君をまた連れてきてくれないか」

とたびたび指名されるほどでした。


この場合、社長のあなたは、どちらを評価するでしょうか?

営業としての会社への貢献度をくらべると、

以前のトップTはナンバー2に、
そして新しい社員Sがトップになった
わけです。

(実際には、Tには長く頑張ってくれた感謝やこれまでの実績があり、
Sのこともある程度の期間見なければ判断できないので、
単純な話ではないと思いますが、)

単純に考えれば、

新しい社員Sの方を、あなたはより高く評価するのではないでしょうか?


また、あなたの会社の営業事務に、
あなたから見て、声が小さくて控えめで、
可もなく不可もなくという評価の女性の社員がいました。

その彼女が、毎日の退社後、ひそかに英語の学校に通っていて、
通訳ができるくらいの実力を身につけたという情報が入ってきました。


社長のあなたは、
英語のメールや書類の翻訳や、海外との電話に苦労していたので、
外国とのやりとりをすべて彼女に頼むことにしたところ、

仕事が早く、丁寧で、正確で、素晴らしい仕事ぶりです。

彼女のお陰で業務が非常に効率化され、
あなたは海外との取引の拡張を考えているのでした。

彼女の評価は一気に上昇し、会社になくてはならない存在になったのです。


このように、

社長のあなたが現在くだしている評価は、

固定して動かないものではなく、


もっと「幸せになれる」と思える選択肢が見つかれば、

あっさりとひるがえされるもの


ではありませんか?


あなたが社員となって仕事をしている会社も同じで、

これまでは、あなたを評価していたとしても、

あなたよりも、もっと利益をもたらすと思える人がいれば、
あなたよりもその人を取り立てる
でしょう。


その逆に、会社があまり社員のあなたを評価していなかったとしても、

あなたのことを「会社に利益をもたらす存在だ!」と思うようになれば、
評価するようになる
でしょう。


「私はバカにされている」「この人はわかっていない」<6>で書きましたように、

大事なのは「プレゼン」です。

プレゼンとは、
プロジェクターを使ってハキハキしゃべるアレの意味ではありません。


「自分の伝えたいことを、相手に『わかる化』する」

ということです。


「仕事」の具体例で出した、

「長期的な目で見たら、私のやり方のほうが

お客様からの信用を得て会社のためになるはずだ」

という考えも、自分一人で思っているだけではダメ。


あなたが結果を出して、
発言力・影響力を持つようになってから、その考えを伝えるなり、

「誠実・正直でありながら売り上げナンバーワンになる」など、

結果として目に見える形にして、
相手にわかるように示すことが「プレゼン」
です。


会社だって、見えていないものを、評価できるはずはありませんよね。

会社(上司や人事)の目に

「おっ、この人は会社のためになるから、ぜひ使いたい!」

と映るようにするところまで含めて、実力
なのです。


長くなりましたので、切ります。