こんにちは。

今日も軽やかに更新いたします。

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前回の記事では、

私はバカにされている」「この人はわかっていない」<3> 
で書いた3つの具体例のうち「仕事」について、
「自分の都合メガネ」をはずすためのポイントのうち2つをあてはめました。

今回は残りの2つのポイントについてみていきましょう。



3,相手に悪意はなく、わざとしているわけではない

社長のあなたは、営業部に新しく入ってきた社員Sを評価しましたね。

これは、以前のナンバーワンTへの悪意からだったのでしょうか?

「いやな思いをさせてやれ」と思って、

わざとナンバー2の評価をくだしたのでしょうか?


そうではありませんね。

あなたは、ただ

「会社をよりよく、より長く存続させる目的に対して、

Sの方が貢献してくれているように見えた」


だけでした。


英語のできるようになった女子社員についても同じです。

「彼女が好きだから、特別に応援したいから、
あえて彼女の力に見合わないような大きな仕事を与えている」

わけではありませんね。

「会社の利益」のために、社員の力を最大限に引き出そうとしただけですよね。


私はバカにされている」「この人はわかっていない」<3>の具体例から引用すると、

社員のあなたは、

「『こんな人間の方が評価されるなんて』

『この会社は見る目がなくて、おかしい』


という思いがグルグル胸に渦巻いて、
Aから、えらそうに指図をされるたびに、
悔しくて、モヤモヤした思いとストレスでいっぱい」


という状態なのでした。


しかし会社は、あなたを評価しないことで、

「彼女がよくやっていて、
会社の利益になっているのはわかっていつつも、
ここは、あえて評価しない。ウシシシ・・・・」


などは思っていません。


そして、会社に見る目がないわけでもありません


本当に、純粋に、わからないのです。

あなたが「会社にあまり利益をもたらしていない」

としか思えていない
のです。


まずは、あなたは主観から離れて、
「相手の見ている景色」を垣間見てみることです。

「自分の都合メガネ」越しでは、
本当の事情はまったく見えませんし、

そうなると、あなたにとって最善の行動が見えてこないのです。



4,責められたり、怒られても、そうしたいと思わない

さて、あなたが立ち上げた会社の営業部には、
かつてのナンバーワンTをはるかに凌ぐ、優秀な社員Sが入社しましたね。

彼は礼儀正しく、感じがよく、賢く、取引相手には必ず好かれるのです。

必然的に、一番重要な商談には、
Sを連れて行くことが増えたわけです。


するとある日、あなたは、
Tから、時間をとってほしいと言われました。

彼を社長室に呼ぶと、

「あんな新しく来たばかりのヤツに、大事な取引先を任せるのは、納得がいかない」

「社長はちゃんと見ていないから、こんな判断になるのだ」

「あの取引先のことは、自分のほうがよくわかっている」

「だから、今度から自分を連れて行ってほしい」

「給料も安すぎるから、もっと上げてほしい」

「課長のポストには自分がふさわしい。課長にしてくれると約束してほしい」

激しく言われました。

あなたは、会社の創始期から支えてくれているTへの感謝と、
給料はSよりもTの方がいいことなどを説明し、
あとは検討すると言って、彼を帰しました。


さて、社長のあなたは、このようにTに言われることで、

「たしかにTの言うとおり、私が間違っていた。

SよりもTを連れて行こう、Sより高く評価しよう♪」

と思うでしょうか?



・・・思いませんよね。

思うはずがありませんよね。


Tの考えていることがわかり、
彼の心をもっと汲むべきだったと反省をしたり、
彼を今までよりも気遣うようにはなっても、

能力への評価が上がることはないのです。


Tはプレゼンがあまりに下手でした。


基本的に誰もが、

「自分が幸せになれると思った選択をする」

という原則は同じです。


ですから、社員のあなたが
「不当だ!」「会社は分かっていない!」「ひどすぎる!」
などと怒ったり、責めたりすることで、

「この人は会社に利益をもたらしてくれるから、重要なポストに置こう」

などと会社が思うことはありません。

逆に、

「相手のせいにする人か」「面倒な人だな」「あまり一緒に仕事をしたくないな」

などと思われ、あなたが損をする
ことのほうが多いでしょう。


相手から評価されたいなら、
あくまで、あなたがどれだけ相手に利益をもたらすかを示すこと
です。



以上、「仕事」の具体例を4つのポイントにあてはめてみました。

「友人関係」と「恋愛」もあてはめていきます。

あなたも、人間関係でモヤモヤしたら、
この4つのポイントに、一つ一つあてはめてみてください。


スッキリすることうけあいです。

次の記事は、
「メガネをかけかえたら、すぐに結果が出た読者さんの実例」
を取り上げようかな。

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記事の中では単純化して書きましたが、

実際の企業の中では、いろいろな理由から、
実力や成績だけで評価されないこともあると思います。

本文の中で、

「自分の都合メガネ」越しでは、
本当の事情はまったく見えません


と書きましたが、

「自分の都合メガネ」をはずせば、
会社(上司など個人も含めて)の言動の理由が見えてきます。

もしもあなたが利益を上げていても、評価されないならば、

相手からは、
あなたが「幸せへの手助けをしてくれている」と思われていない


という事実をまずは淡々と理解することです。

もしかしたら、会社(あるいは上司など)からしたら
あなたが「利益」だと思っていることよりも、
もっと利益だと思えることがある
のかもしれません。



ここまで、一つ一つの記事を
しっかりと読んできてくださっているあなたなら、

今、「私はバカにされているシリーズ」の1からお読みになっていただければ、
1回目に読まれたときよりも、
圧倒的に実感として自分のBEが変わって、驚かれるかもしれません!

あなたを苦しめる問題に対するドロドロと湿った思いが、
パサパサに乾いて感じられる
のでは!

もちろん、シリーズがもう少し切りのいいところまで
進んでからでも結構ですが、
ぜひシリーズの1回目から
もう一度お読みいただくことをおすすめいたします!



ところで、「私はバカにされている」シリーズは
ブログテーマの「第三章」に入れていたのですが、

「愛ってなに」というテーマを
「『私はバカにされている』+『愛ってなに』」という名称に変え、
「私はバカにされている」シリーズと一緒にいたしました。