今日も、ちゅうつねカレッジを覗いてみて、ババババーッと浮かんできたことのつづきを書いていきます。

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もう、今日だ!!


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私の相棒のアイちゃんは、
大手プロダクションに所属していて、
モデルやタレントの仕事をしていました。

彼女は自分に夢中な男性たちに、
体にふれさせることなく、生活させてもらっていました。

あるいは彼氏がいるときは、彼氏が養ってくれていました。


彼女は自分の収入を、

その長く綺麗な手足をさらに綺麗に見せるファッションや、

色白の美しい顔をさらに美しく見せるツヤツヤのストレートヘアを
キープするために使っていました。


「ここにかけるお金は惜しむ訳にはいかないの。

私が頼れるのは自分の『外見』しかないから」



と言っていました。

「外見」のところで、声に力が入っていたのを覚えています。



いつも二人で

「金ほしいーー」

「どうやったら金が手に入るかなーーーー」


と言っていました。



ある日、アイちゃんと電話中、

私がすごく焦った気持ちで、


「ほんとに、お金ほしい。

なんか、いい方法ないかな?

ちょっと本気で考えよーぜ」



と言い出し、真剣なブレインストーミングがはじまりました。


彼女はとても独創的な人物で、
このときも素晴らしいアイデアを出してくれました。


「朝、銀座とか新橋とか、

お金を持っているおっさんがたくさん歩いているところで、

フリフリのエプロンをして、すごーくおめかしして、

二人で並んでお弁当を売るの」



と言うので、


「お弁当?

二人で早起きして作るの?何十個も?

手間ばっかりかかって、もうからないでしょ?」



と聞くと、


「ふふふ。1個5,000円とかで売るんだよ」


と言うのです。


「え!5,000円!?高!おかしいでしょ」


と私が驚くと、彼女は


「かわいい女の子二人が、朝、通勤の人ごみの中、

手作り弁当を手売りするんだよ。

5,000円出して買う、金持ってるおっさん、いるでしょ」



と言います。


「!!

5個売れれば25,000円じゃん!それいいかも!」



と私も息を弾ませました。


それから、二人で、

弁当を作る場所、運搬の仕方、売る場所、弁当を置く台をどうするのか、などについて、

話し合いました。


アイデアをどんどん出し合って、すごくウキウキ、ワクワクしました。


しかし、彼女が言いました。


「あ・・・、確か食品って、誰でも売っていいんじゃないんだよ。

保健所に届け出たり、免許とかそういうのが必要だったような・・・」



そこで、二人のテンションは下がり、


「もっと、免許とか必要ないようなもの、ないのかな・・・」


と、他のプランを探しはじめました。


(ちなみに、メイド喫茶やAKBなどまったくない時代だったので、
やっぱり、彼女の着眼点ってすごいなあと思います)


次に考えたのが、これもまた銀座で、


「あなたのいいところを3つ教えます」


という看板を持って、二人で並んで立ち、

10分間、雑談をしながら、
相手の3つのいいところを教えて3,000円もらう


というものでした。


これは、どちらかと言えば、私のアイデアでした。

私は、人のいいところを、必要とあらば、いくらでも見つけられるのです。


嘘でも、でまかせでもないのですが、

どんな人でも、一休さん的な発想(ものはいいようという感じ)で、

心から褒めることができるのは特技だと思います。

(ちなみに、この能力の鍛え方は、
すべての物事を「長所と短所」とか「裏と表」というように、
つねに両面同時に見る
ようにすることです)


「10人で30,000円になるね!

2時間とかで終われば、それで一人15,000円だよー!」


「これなら、ほとんど準備がいらないじゃん!

よし今日行こう。今から行こう」



と興奮し、

ちょうど夕方頃だったので、それからすぐに渋谷で待ち合わせしました。


二人の「ペア感」「統一感」を出すために、

109かどこかで、おそろいの白いカチューシャを買いました。


それから電車で銀座に移動して、

多分マンションの外だかに置いてあったダンボールを1つ失敬しました。


それから、しばらく、うろうろと歩いてみて、

「まずは、このへんでいっか」

と、

そこそこ人通りがあり、そこそこひっそりしている通り
(それがどこだったのか、まったく覚えていない)
で、商売をはじめることに決めました。


出店場所の真向かいにあるビルに入ったところに、
人がいない空間があったので、

そこでダンボールを100cm×60cmくらいの横長に切り、

太い油性ペン(マジックインキ的なものだったと思う)で


_______________


 あなたのいいところを

       3つ教えます


_______________


と、デカデカと、2行にわたって書きました。




そして、カバンから2つのカチューシャを買ったときの包みを出し、

カチューシャを1つずつ取り、自分の頭につけ、

お互いのカチューシャの位置を整え合い、

ドキドキしながら道に出て、ダンボールの看板を広げたのでした。


つづく・・・