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スタートからすごく時間が経ってしまっていますが、
今日も、ちゅうつねカレッジを覗いてみて、
お金や成功について、ババババーッと浮かんできたことのつづきを書いていきます。

※初めての方は、このシリーズの最初からどうぞ!

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私とアイちゃんは、

「あなたのお話を、どんな話でも、何時間でも聞きます」

という商売を、伝言ダイヤルを使って、はじめました。


なにしろ大昔のことなので、

最初のお客さんがどんな人で、どんな話をしたか、よく覚えていないのですが、

よく覚えていないということは、

おそらく30代くらいの普通の男性だったのだと思います。



彼が話した内容も、特別な内容ではなく、

とりとめもない彼の仕事や過去の恋愛の話などだったように思います。


こちらはちゃんと宣伝文句どおり、徹底的に聞き役で、

二人でうん、うん、と相槌を打ち、ほどよく質問もしながら、

笑顔で、誠実に、真剣に話を聞きました。


当時は傾聴という言葉を知りませんでしたが、

ようするに二人で傾聴します、という商売だといってさしつかえないと思います。


「何時間でも聞きます」と言った以上、長時間になる覚悟もしていたのですが、

2時間ちょっとでお開きになったような記憶があります。


話が終わって、店を出る直前か、出た直後に、ちゃんと1万5千円をもらいました。


店を出たところで、

「この後飲みに行かない?」

と誘われましたが、「タダ働きするかい!」と思い、

二人でやんわりと断ったことを覚えています。


結局、この「あなたの話をなんでも聞きます」業は、

私が週4くらいのバイト(夜ではない)をはじめたか何かのきっかけで、

お客さん20人弱くらいをこなしたところで、やめてしまいましたが、

需要があるようで、コンスタントに申し込みがあり、

1日2件をこなす日もありました。


稼働期間は1ヶ月弱くらいでしょうか。

トータルで、おそらく1人15万くらいの稼ぎになった計算になります。


20人くらいとはいえ、回数を重ねると、面白いことがわかってきました。


まず、会って、挨拶し、相手が話しはじめる。私たちは聞く。

すると、40分くらい経ったところで、ふぅ・・・と話が途切れ、

3人で軽い雑談のようになるのです。


その5~10分くらいのインターバルがあって、

それからまた相手が話しはじめる。

私たちは聞く。


すると、今度はスタートから1時間20~30分くらいのところで、

相手が

「もう話したいことがなくなっちゃったな」

という感じになり、場はお開きの空気になるのです。


つまり、


約40分話す + 5~10分のインターバル + 約40分話す


くらいで終わるパターンがほとんどでした。


この経験から、

人は相手が一方的に、なんでも、いつまででも聞いてくれるという場面でも、

約80~90分話すと、とりあえず気が済んで、話したいことがなくなる
のかな、

と推測しました。


何時間も話が終わらなくなるのは、

お互いがどんどん話して、話がどんどん盛り上がるからであり、

一方的に話せるのは、一度にだいたい約80~90分ということなのかもしれません。


もしくは、約80~90分で話が終わっていた要因の一つとして、

相手が一人、こちらが二人だったということもあるかもしれません。

一対一なら、お客さんはもっと話し続けていたのかもしれませんが、

自分の話を二人がじっと聞いているということで、

一体一の場合よりも「一人で一方的に話している自分」を認識させられ、

羞恥のような感情が湧きやすいのかもしれない、とも思います。


あるいは、ある程度常識のある社会人が、

大人2人を拘束して15000円だったらこのくらいかな、

これ以上はずうずうしいかな、

と感じる時間がスタートから2時間くらいなのかもしれません。


なににせよ、初めて同日に申込者が重なったときに、

アイちゃんに

「何時間でも聞きます、って言っているから、2件目の予定は入れられないんじゃない?」

と聞いたら、彼女はあっさりと

「どうせ2時間くらいで終わるから、3時間後くらいに入れておいたらいいじゃん」

と言いました。

実際に、毎回2時間くらいで自然にお開きの雰囲気になるので、

それでまったく問題はありませんでした。


この商売を通じて、クレームはまったくありませんでした。完全にゼロです。


この商売、今考えると、「デリバリーお水」のようなものですよね。

場所はカフェでお酒も入っていませんが、

女性2人が男性のお話を笑顔でなんでも聞く。

それで1万5千円もらう。

実働約2時間で一人7500円。

時給約3750円。


多分東京のキャバクラの時給の平均か、ちょっと高いくらいですね。笑


だけど、集客から予約受付からリスクを負うところまで、

自分たちですべてしているので、

キャバクラでフツーに働いたほうが楽に儲かりますね。


ただ、私たちには自由がありました。

雇用主がおらず、好きなときに仕事を入れられるのですから。

自分が雇用主であり、従業員なのです。


それは、かえって仕事が多くて、精神的な重責も大きいともいえますが、

それでも自分たちですべてを行っているという自由がありました。


それにしても、

アイちゃんは銀座の高級クラブからスカウトされたりしていましたし、

私たちと銀座のクラブで話そうと思えば

10万円くらいかかってもおかしくないことを考えると、

お客さんからすれば、すごくお得だったかも!?笑


この商売で、いくつかの印象的なエピソードがあります。

次回はその一部をご紹介します。