ママブロネタ「カラダ&ココロ」からの投稿
人がなぜ病気になり、治らずに命を落としてしまうのか。そのメカニズムがわかる本を紹介します。サブタイトルに「医療絵図」とあるように、イラストと手書き文字で描かれています。作者の森皆ねじ子さんは病院勤務の現役の医師で、医学生向けの月刊誌でマンガとコラムを執筆されているそうです。
人が病気で死ぬワケを考えてみた/主婦と生活社
2014年11月発行
≪目次≫
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人が死ぬさまざまな原因は時代とともに変化しています。
現在の先進国で人が死ぬ病気のメインは3つ。
感染症
ガン
生活習慣病
これらはいったいどんなものなのか、これまでと現在の治療方法、それでも治療が効かなくなって死んでしまうというプロセスを科学的にわかりやすく説明してします。
感染症はワクチンと抗生物質が発見されるまでは人類の死因のほとんどを占めていた
がんは現在の日本人の死因のトップ
生活習慣病は日本人の死因2位である心臓疾患と死因3位である脳血管疾患を引き起こす
このあたりのことは、TVやら雑誌やらまわりの人との会話で話題になり、知っている人は多いでしょう。けれども、わたしの場合は所詮、聞きかじり。自分の知識にはなっていなかったりします。
この本はたとえるなら、成績がダントツトップのクラスメイトがまとめたノート。教科書や授業ではなんとな~くしかわからなかった(じつは「わからない」とほぼ同じ)ことが、すごい!これならほんとによくわかる!
感染症についてがいちばん詳しく書かれています。抗生物質を処方された時「飲み切ってください」と言われるのはなぜなのか。「よくある風邪」ってなんなのか。インフルエンザに新しい型ができる理由など、かなり身近な疑問についての答えがわかります。
なんとなく知っているようで、じつは知らないことがわかると、なんだかスッキリします。この本ではその感覚がしっかりと味わえます。
人は必ず死ぬものの、どのようにして死ぬのかはわからない。死に方は選べないなら、せめて生き方を選ぼう。死ぬまでをよりよく、自分で満足できるように生きよう。スッキリしたと同時に、そんなことを思いました。
次に読みたい本はこれです。
まんが医学の歴史/医学書院
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