ママブロネタ「妊娠&出産」からの投稿
男の子とおとうさんがふたりきりで奮闘する朝を描いた絵本をご案内します。なぜふたりきり?それは絵本の最後に明かされますが、タイトルのとおり、きょうはぼくの大切な日だからなんです。
ぼくのたいせつなひ/ひさかたチャイルド
2015年5月発行
男の子(4、5歳でしょうか?)が洗面所で鏡を見ています。
あさ おきたら かみのけが へんな かたち。
きょうは たいせつなひ だっていうのに!
これを見てうちの息子たちのことを思い出し可笑しくなりました。まったくきちんとしたタイプではないのですが、髪の毛だけは気にして、朝、必ず訊くのが「寝ぐせ立ってる?」(この言い方、もしやオリジナル!?「寝ぐせついてる」と「髪の毛立ってる」が合体しているようです。)そして立っていた場合にはびしょびしょに濡らしてなおすのです。
絵本では、そっと様子を見ていたおとうさんがドライヤーで髪を整えてくれます。
朝ごはんはトーストと目玉焼き。ところが…窮地を救ってくれるのはまたもやおとうさん。
そのあと、おでかけしようとお気に入りの上着を着たら、ボタンがぶらぶら。するとおとうさんは…
語り手の男の子はおとうさんが自分のことを見ていて、知っていて、そして頼りのなるということをこの短い朝の騒動の最中に実感しているようです。
並んで上着を着て、玄関で隣に座って靴のひもをむすんで、と、ふたり一緒の行動。やってあげるとか、やっているのを見ているとかではないんです。おとうさんならではですね。男の子も自分ではできるようになっている年齢ですが、いつもより意気揚々とやっているような雰囲気です。
道中、花屋さんでチューリップを買い、プリンも買い、手をつないでバス停までしりとりをして歩く。親子のしりとり、たのしいですよね。バスは先に行ってしまったけれど、大丈夫。
きょうは たいせつなひさ!
このセリフ、繰り返し出てきますよ。最後にその理由が明かされます。着いた先は病院。ここで会うのは…?察しのいい方ならもうわかっているかもしれませんね。ネタバレは控えておきます
おにいちゃんになる子とおとうさんで読んだらきっとたのしい。兄弟の上の子に寄り添う絵本です。
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