ママブロネタ「妊娠」からの投稿
あかちゃんを授かった喜び。生まれてくるのをどれほどたのしみにしていたか。妊娠・出産を経験した人には、当時の気持ちを瞬時に思い起こさせてくれる、フランスの絵本をご案内します。
たいせつな あなたへ あなたが うまれるまでの こと (講談社の翻訳絵本)/講談社
『たいせつな あなたへ あなたが うまれるまでのこと』サンドラ・ポワロ=シェリフ
おーなり由子 訳
2010年9月発行
「あなた」とは、生まれてきた子どものこと。子どもに親となるまでの「とうさん」と「かあさん」の気持ちを語りかけています。
登場する動物は、気持ちの比喩、象徴として表現されています。
とうさんはね
かあさんのことが だいすきで
かあさんも とうさんのことが だいすきだったの
いっしょに いると うれしくて
とても なかよしだったのよ
ああ はやく
たくさん キスを して
ぎゅっと だきしめたいな
まだかな まだかな まだかな
もうすぐ もうすぐ もうすぐ もうすぐ
白地に細い黒の線で描かれた絵。ぜひとも注目していただきたいのは、動物たちのいる「地面」です。最初はいくつか花が咲いています。それがオレンジ色に彩られ、どんどん丸みを帯びて大きくなっていく。このふくらみは、希望であり、そして…
いくつか絵本を開いた画像を上記に掲載しているので、わかってしまうかもしれませんね。これだけではなく、ぜひ一枚、一枚、じっくりと見て味わってみてください。
訳者のおーなり由子さんはあとがきをこう締めくくっています。
「親になる喜びと、生まれてくるいのちの前で覚悟したことを、思い出させてくれる本です」
おーなりさんの詩集と絵本のご案内はこちらです。
妊娠、出産経験から生まれた詩集『だんだんおかあさんになっていく』 おーなり由子
母親の不安を吹き飛ばすあかちゃんの笑顔、ちいさい手★絵本『あかちゃんがわらうから』
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