かつて「毒親」という言葉がはやったけど、この世に毒にならない親などひとりもいないのではないだろうか。毒の濃度は人それぞれだろう。でも、運悪く毒が濃いめの親のもとに生まれてしまったからと言って、そこですべての人生の勝負が決まるわけじゃない、と思いたい。だって決まってしまったらつまらない。すくなくともわたしの勝負はまだついていないと思いたい。

 

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雨夜の星たち (文芸書)

雨夜の星』 寺地はるな

2021年6月 徳間書店発行

 

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