かつて「毒親」という言葉がはやったけど、この世に毒にならない親などひとりもいないのではないだろうか。毒の濃度は人それぞれだろう。でも、運悪く毒が濃いめの親のもとに生まれてしまったからと言って、そこですべての人生の勝負が決まるわけじゃない、と思いたい。だって決まってしまったらつまらない。すくなくともわたしの勝負はまだついていないと思いたい。
(187p)
『雨夜の星』 寺地はるな
2021年6月 徳間書店発行
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