東京の桜は満開で、

大阪はやっと開花宣言が出たのかな?

まだ花粉に悩まされる毎日ですが、

私は元気です😌🌸



夜桜をお届けー







いよいよ最後の曲、「また会う日まで」について。


ですが、

何から書けば良いのか。

何処まで詳細に書くべきなのか。

かなりプライベートで悲しい内容が含まれるので、今すぐに読まない方が良い方も居ると思います。

私でさえ、この曲を歌えるまで20年かかりました。

色んな命と出会いました。

あらすじは歌詞の通りなので、今日はそれ以外の部分、この曲を描くまでの出来事や私が歌う理由を書きます。





あ、その前に。

"先生、あのね"

この書き出しは小学校の時の作文の決まり文句からヒントを得ました。

この曲で言う先生とは、小学校、中学校、高校、専門学校の先生、そして私より先に生きている人に向けて先生と問いかけています。

"卒業式でそんなに泣くもんじゃない"と言ってくれたのは専門学校で大好きだった音楽ヒストリーの先生。受講しなくても良いのに2年生になっても1年生に混ざって授業を受けに行くほどでした。













それではここから。

まず初めに、この曲は私の親友T.Yに捧げます。












私は中学時代、別のクラスの、あまり話したことはない子でしたが名前は知ってる、そんな同級生の子が亡くなり、私たちの学年は言葉に出来ない何かを子供なりに考えることになりました。

そして高校2年の春。別の学校に通っていた幼稚園からの幼馴染Yの命も遠い国へ旅立ち、今だにその理由が何なのか、中学のあの時同じ感情を共有したはずだからこそ、何故なのか。当時は悲しみと疑問と自責の念で泣いてばかりいました。

私は行き場のない感情をポエムノートに描き続け、学校とパン屋のバイトと、友達とカラオケばかり行く日々の中で歌うことか好きだと気付き、専門学校に進学しました。歌に助けられたのだと今になって思います。

同級生の友達も大学生活を始め、私は毎年命日にご両親に会いに行き、Yのことを思い出す時間が少しずつ無くなっても、それが決して悪い事ではないと思えるようになっていました。

それから専門学校を卒業して何とかライブもして、ファンと呼べる人が少しずつ増えてただひたすら歌っていた頃、中学からの仲良し5人組の1人が、まだ大学生の若さで病気で亡くなりました。

あまりの突然のことに実は記憶が断片的で、お通夜だったか、お葬式だったか、、ご家族のご好意で「ばんそうこう」のCDを流して下さって、



痛いの痛いの飛んでかないで
ちょっとなら傷付いても平気
辛くて辛くて逃げ出したくなっても
この恋 諦めないと決めたから




あの場に居た皆さんがどんな想いでこの曲を聴いてくれていたのか。「歌をうたう皿屋さんが羨ましいっていつも話してたから、これからも頑張ってね。」あの日のおばちゃんの言葉を、今日また思い出しました。

歌うキッカケをくれたYや、歌い続けなきゃと思わせてくれた友人との別れがあり、たくさんのライブ、ワンマン、CDやMV制作、文字通り我武者羅に歌い続けました。いつかこの曲を描ける、歌える、歌手になろうって。








それから何年か時が経って、

東京行きを決断する少し前、上京するなんて夢にも思ってなかった約6年前。

バイト先に入ってきた新人さんが一見今どきの子なんだけど、ずっと何かに脅えた目をしていて、他にも話してるうちに何か変だと思った私は、その子の妹さんの命がもう長くはない事を知りました。

そしてそれを聞いても全く驚きませんでした。またか、と神様を怨みました。なんでこんな良い子ばかり。なんで私の大事な人ばかり。若くて未来ある子ばかり。もしかしたら私のせいじゃないか、私と出会ったら誰か死ぬんじゃないか。

馬鹿かと思われるかもしれないけど、そんな風に自分を責めました。けれどこれは案外本当かもしれなくて、私と出会ったせいだなって思って受け止めてると言うのが今の正直なところです。

(追記:そう考えた方が楽だから、と言うこともあります。背負い込んだり悩んだりしてる訳ではないので、ご心配して下さる方がいたら、私は大丈夫です。)

新しく出会った人に、もし命の関わることが起きたら、それは私のせいで、私の使命で、何にも出来ないけど、何か出来ることがないかその時考える、そしてもうこれ以上誰も死なないでと思ってる。祈っています。






この経験から私は、どんなに仲良しのこの人もいずれ居なくなる。いつか別れが来る。それは必ず突然なんだ。って、そう思うようになりました。

だから卒業とか、転勤とか、転職、結婚、色んな理由で友達や同僚や仲間に会えなくなることってあるけど、それは本当の別れではなく、寂しい悲しいとは言わなくなった。

だって生きてるから。

別れの後にこれからの新しい人生があるなんて、おめでとうしかない。それに泣くほど大事な人なら必ずまた会える。

だって生きてるから。







けど寂しいよね。

泣いちゃうよね。

わかる。

けれどよく考えてみて。

○○さん辞めちゃうのさびしいー!って、

本当に寂しい?本当に悲しくて言ってるの?








大袈裟だと思われるかもしれないけど、

新しく誰かに出会って、こんな素敵な人が居るんだって感じる度に、どうか死なないでって思う。不謹慎だよね。でもこれが今のところ私の人生なんだよね。

新しいコミュニティが出来る度に、仲良しメンバー誰も欠けることなく、いつまでも変わらず笑っていられますようにって願ってる。





「また会う日まで」は、

私が20年前に経験した思い出と、

現在の私の願いの歌です。





レコーディングは、

そんな私の言葉にさえしてない想いを楽曲から汲み取り、アレンジも引受けて下さった、バンド40周年のヒカシューのベーシスト、坂出雅海さん。




先生 あのね、
今日は新しいお友達ができました
さよならの日よ どうか来ないで
そう願って止まないのです
そう願って また会う日まで




最後の最後の歌詞、

"また会う日まで"の"で"は希望のはずだよ

そう言ってくれた坂出さん。

幼かった少女が辛い別れを乗り越え、大人へと成長して行く姿を色とりどりな音で表現してくれて、更に聴く人の心に届く作品になりました。

やっと、あの頃の皆に胸を張って聴いてほしいと言える曲が作れた。

聴いて貰わなきゃ、届けに行かなきゃ。

今年も、あの子に会いに。








とんでもなく長い文章になったけど、

これがワンマンで話せなかったこと。

遠くから応援してくれている人にも知ってほしかったこと。

読んでくれて、ありがとう。

出会ってくれて、ありがとう。

死なないでね。

出来ればその人生を全うしてほしい。

そう願っています。









それじゃあ、

またね、

笑顔でお別れしましょう。




また、会う日まで🌟




おやすみーーー







2019.4.5(金)

北参道ストロボカフェ

「おとのなるほうへ」

OPEN 19:00 / START 19:30

2800yen (1Drink込み)

muu / call....it sings / 矢舟テツロー / 皿屋恵




2019.4.14(日)

心斎橋Live bar N

「ただ会いたくて、春。~たこパしよ~」

open 18:30

start 19:00

charge ¥2500+別途1drink

こんそめぱんち☆木村

佐合井マリ子

皿屋恵と廣瀬武雄

※振る舞いたこ焼きあり。



2019.4.30(火祝)

北参道ストロボカフェ

「オトノアリカ」

OPEN 18:30 / START 19:00

2800yen (1drink込)

Draw / 森と林 / 皿屋恵 / 粟生田水葉





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「まっしろな夢見峠」CD通販は

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