朝起きて、ううさぶっ…なんて言いながら障子を開けたら銀世界。

音もなく舞う雪が時間を止めて、一瞬世界がとまる。






そしていそいそと源泉かけ流しの温泉に身を浸し、しずめ、体の芯からぽっかぽかになる。







で珈琲飲みながら雪をみる。



久しぶりにきた福島。


わたしの生まれ故郷。


どうしてだか、からだごと、まるごと、ずーっと包まれているかのような安心感。
どこをみても、なつかしい。
だれにあっても、なつかしい。
子供の頃に戻ったみたい。
いつだってすべてゆるされて、守られていたあの頃みたいに。
そして、ほんとうはいつだって、今だってどこでだって、ゆるされていて、守られてるんだろう。



さーて、朝ご飯いてこよう。



佐藤寛子