見渡す空は灰色。


だけど、あたまのうしろから冴え渡ってわたしを急かす声がきこえる、


もうすぐだよ、もうすぐだよーって。


その声が胸を叩いて、静かな喜びで洋服ごと張り裂けそうになる。


そう、どんなにさえない一日も、よくよく見ているとくっきりと輪郭がある。


道の脇に転がった空き缶だって、物語を主張してくる、そして、続きを心待ちにしている。






先日、かなちゃんとなつくんとドライブしてるときに山の上の畑のところで偶然出会った彩雲、みっつもあるよ!



佐藤寛子