本日、佐藤が事務局長を務める自民党の国防議員連盟を開催。

アクティブ・サイバー・ディフェンスに関する第二回勉強会である。

 

NTTチーフ・サイバーセキュリティ・ストラテジストの松原実穂子氏を招き【ウクライナの教訓と「能動的サイバー防御」】をテーマに、ご講義いただいた。

 

松原氏は日本のサイバー・ディフェンスに関してトップクラスの専門家である。

今回はウクライナや台湾の教訓を踏まえたアクティブ・サイバー・ディフェンスについてお話いただいた。

 

2024年2月24日からロシアによるウクライナへの軍事侵攻が始まった。

軍事侵攻前、ウクライナはロシアによるサイバー攻撃で大規模な被害が出ると予想されていたが、ウクライナはアメリカと数年前から緊密に連携を取り始めており、「能動的サイバー防御」を構築し、軍事侵攻後のサイバー攻撃による被害を大きく防いだ。

 

ウクライナはいかにして「能動的サイバー防御」を構築したのか。

ウクライナのサイバーセキュリティ能力向上はどのように行われたのか。

松原氏の講義にて詳細にお話いただいた。

 

また、台湾は2021年以降の漢光演習にて、重要インフラ企業と協力して実施しているとお話いただいた。平時から民間企業と共に有事に備えた準備は必須であり、サイバー攻撃への脅威認識を持つことも大切になる。

日本のアクティブ・サイバー・ディフェンスを強化するためには、「能動的サイバー防御」「有事と平時の違い」について、政府・自衛隊・民間がしっかりと理解し、一体となってサイバー防御能力、サイバー対抗能力を身につけなければいけない。

 

松原氏の講義では、サイバー攻撃に対する取り組みに関する政府側の対応として、現行法令でも可能と思われることと、法令の改定があれば可能と思われることがあることについて話された。自衛隊法改正やセキュリティ・クリアランス制度の導入など、政府として必要な取り組みが様々あるため、今後の勉強会でも議論を重ねていく。