この旅に出る2週間前に僕は福島を訪れました。
ボランティア旅です。
多くのリアルを見ることができたので少しまとめたいと思います。
話したいことは主に2つほど。
1世界一安全なお米
2除染作業の実態
1世界一安全なお米
どこのお米だと思いますか?
そう、それは福島産です。
当時は放射能の影響でモノになりませんでした。
しかし、それに負けずどれほどの農家が、この5年間で再興に向けて努力をしてきたか。
そういう一片を見ることができました。
福島には、ところどころにこういった放射能を測る場所があります。これは義務です。全ての米一つ一つを測らなければなりません。
全てがkgあたり11ベクレル以下。(機械での最低標記が11ベクレルなので本当は、ほぼ0に等しいそうです。)
食品が市場に流通できるのは、今の規定上100ベクレル未満です。
圧倒的に下回っています。このように精密な検査を一つ一つのお米に施しています。
こんなことしているの世界中どこを見ても福島だけですよ。
これ以外にも、ゼオライト(放射線を吸収する特殊な物質)を撒く規定があったり、畑の表面を何回も削る、などの努力を米農家さんたちは怠らずに日々やり遂げています。
「福島のお米を食べて欲しい」その思い、ただそれだけです。
「福島の米は、汚染米」こんな、ステレオタイプもあったな。
そういう時代が来ることを願います。
2除染作業の実態
偶然にも、除染作業している現場に出くわしました。
そこでは、映画で見るようなスプレーを撒くというものではなく、こうやって汚染濃度の高い土の表面をを掘り起こし、ほうきとちりとり、スコップでとっていく。
話しかけ、いろいろとお話を聞くことができました。
この作業をしている人たちは、とび職であったり、自営業の方などでした。
自治体ごとに今日掃除する場所が分かれておりそれぞれで雇って朝8時から夕方5時までやっているそうです。毎日です。
ここの汚染濃度は、そのチームのリーダーだけが知っており、他の人は知らない、いや関心がなさそうでした。
さて、ここで集めた汚染物はどこへ行くかと言うと処理できないため、畑?のど真ん中へ移されます。
異様な光景でした。
どんどん汚染物質の処理の方法がないため溜まっていっています。
これが、今僕たちが抱える問題の一つです。
この光景は、ぜひ足を運んで自分の五感で体感して欲しいです。
今では福島のことはメディアに取り上げられることも少なくなりました。
何が大事ってやっぱり「知る」ことだと思います。
今は何が起きていて、何が真実かそして、僕らにとって原子力とはどういうものなのか? どう向き合っていくのか?
そういうことをこの5大企画の4つ目の「原発コラム」で一緒に学んでいけたらな、と思っています。
あと、最後に驚いたこと一つだけ。
福島のテレビでは天気予報と一緒に、毎日、放射線量を予報しています。
大いに学ぶことができた旅でした。
お読みいただきありがとうございました。