プラチナルールでの質問に回答します | 関 正生ブログ 「暗記英語からの解放」

関 正生ブログ 「暗記英語からの解放」

子供のころ感じた「初期衝動」
新しい英語への「覚醒」
丸暗記では見えなかった「英語の聖域」を
感じとって頂くべく日々精進中。

『英語長文 プラチナルール』での質問

lesson3で扱っている入試問題がとある本と同じで、英文中のone way or the otherの解釈(訳語)がまるで違うそうです。結論としては本書にミスは一切ないと考えます。

本書での見解は以下の通りです。

 

***

one way or the otherという熟語はいくつか意味がありますが、本書で示した「何らかの方法で」などの意味が、たとえば『新英和辞典』『ジーニアス英和辞典』など複数の辞書に載っています。

普段の英文では、oneとthe otherは「特定の2者」に使われますが、この熟語においては必ずしも明確な2者を指すとは限りません。漠然とした内容を指すことが多く、それは、大半の辞書に、one way or the otherとone way or anotherが同じ意味で載っていることからも推察できるかと思います。

 

以上から、今回の英文の和訳に「何かしら(の方法で)」という訳は適切だと判断しております。

 

ちなみに、問い合わせにあったことに回答すると、one way or the otherを文字通り「プラス・マイナス」と解釈することも理論上可能ですが、この英文では、その前に「明確な2つのこと」やプラス・マイナスが書かれていません。そもそも「影響がプラス・マイナスの2択」で割り切れるものではないので、それを考慮して「なんらかの方法で」という訳語が適切でしょう。

 

ちなみにin one way or other waysという熟語は辞書を数冊調べても用例が1つもありませんでした。google検索でもそれらしい形は見つからず、でした。あくまでこちらで調べた範囲に限られ、「存在しない」と断定はできませんが、ご参考までに。