元箱根駅伝関東学連選抜のブログ

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元学連選抜の選手が学連選抜について語るためだけに作ったブログです。

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関東連合になっても当初は個人順位は認められるという報道でしたが、「個人順位も認められない」と関東学連がHPで方針を出したようです。


つまり、オープン参加時代の学連選抜よりも、悪い仕組みになってしまいました。


悪い例えでいうと、「途中棄権になった単独チームと同じ状態」で、関東連合はスタートからゴールまで箱根駅伝を走ることになりました。


ですので80回大会で金栗杯を取った筑波の鐘ヶ江選手のようなことは100%有り得なくなりました。


チーム順位だけでなく、個人順位も認められないとすれば、本当に「ただ参加するだけ」になります。


特に強豪校の選手にとっては益々モチベーションが落ちる制度変更になったと思います。


今までの制度でさえ、強豪校の一部の選手は「学連選抜で走ることの意味」に疑問を感じモチベーションが上がらない選手もいたと聞くので、今後は連合入りの「辞退者」も本当に出てくるかもしれません。


いずれにしても、かつて強豪校目線で書かれた「チーム」という学連選抜の小説(「チーム」には予選会18位を卑下する記述がありますが我々弱小校からすれば18位は奇跡的順位ですし、現実の予選会では18位以内の大学は全てスポーツ推薦+寮の大学です)がありましたが、あのような話は今後は全く成り立たなくなるでしょうし、連合は学連選抜とは異質なものになっていきそうです。


強豪校が今まで以上にやる気をなくす制度になり、「中堅・弱小校のための連合」という色彩が強くなることは、短期的には箱根出場の可能性が一気に増えるので母校などにはプラスになるでしょう。


しかし、長期的にみれば、個人順位さえ認められなくなり強豪校の選手にとって益々魅力がなくなった連合の存続には、今と違ってどの強豪校も賛成しなくなるでしょう。


それに、「チームも個人もオープンで勝負と関係ない連合を箱根で走らせる必要があるのか」という声は間違いなくおこってくるでしょう。


そして、強豪校がやる気を無くした連合が最下位で繰り上げを連発しようものなら、例の「交通規制に支障が出る」、「順位がつかないお遊びの連合を廃止して真剣に箱根を目指している単独チームを1校増やした方が良い」という廃止議論が再び出てくるでしょう。





…様々な制度変更により、弱小校・中堅校有利の連合になったことは、ある意味では関東学連上層部に弱小校・中堅校が試されている、といえるでしょう。


この強豪校の選手にとってモチベーションが上がりにくい連合の下で、ある程度の結果を残していけれるかどうか、少なくとも繰り上げを連発しないことは最低存続条件でしょう。


弱小校・中堅校にとって、この与えられたチャンスを活かし、「完全オープンとなった選抜改め連合の存在意義をアピールできるかどうか」…



「弱小校・中堅校の力量を見くびっている関東学連上層部」をオープンの連合チームで「幻の区間賞」や「シード圏内相当順位」を取って見返してやるような、そうした走りを各校の選手には期待したいと思います。


出場回数制限により「早川選手」や「梶原選手」出現の可能性は消え、個人順位なしにより「鐘ヶ江選手」出現の可能性も消え、「シード圏取って10区の佐野選手を胴上げという場面」出現の可能性も消えた学連選抜改め関東連合。


視聴者が「見たことがない」ような大学出身者が大勢活躍しない限り、「存在意義」を見いだせなくなるかもしれません。


そのためにも、「東工大頑張れ!他の大学も東工大くらいの力をつけて関東学連上層部を見返してやれ!」とエールを送って、本日のブログを締めたいと思います。