【容姿がどんなに美しくとも 心の醜い者は嫌われる】
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かのインドの有名な祇園精舎の建立者、給孤独長者がひとり息子に嫁を迎えた。
世にも美しい姫なので玉耶といわれる。
ところがこの玉耶姫、あまりの美貌に自惚れて“嫁いでやった”の意識が強く、夫や両親の言うことはまったく聞く耳を持たない。
困りはてた両親たちは、
“なんとか嫁の心がけが良くなるように、お諭しを”
とかねて崇敬する釈尊に、おすがりするしかなかった。
深く同情された釈尊は、早速早朝、大勢のお弟子を連れて長者の屋敷へおもむかれた。
一同が恭しくお迎えしているにもかかわらず、当の玉耶だけはヘソ曲げて、奥の部屋に身を潜めて出てこようとはしない。
一切をお見通しの釈尊は、神通力で長者の屋敷のすべてを透き通るガラスの家に変えてしまわれる。
驚いたのは玉耶姫。
奥の部屋の押し入れの中なら分かるまいと思っていたのに、双方からありありと見えては、もはや隠れてはおれない。
自らとび出しひざまずいた玉耶に、釈尊は優しく諭される。
「玉耶姫よ。いかほど顔や姿が美しくとも、心の汚れている者は醜いものである。
黒い髪もやがては白くなり、真珠のような白い歯も段々と抜け落ちてゆく。
顔にはシワができ、手足は次第に不自由になってくる。
それだけではない。
ひとたび無情の風に誘われれば、二度と見られぬ哀れな姿に変わり果てるのだ。そのような肉身に何の誇りがもてようか。
それよりも心の美しい女になって、誰からも慕われることこそが大切とは思わぬか」
続いて世の、七種の婦人を例示して、
「そなたは、どのような女性になりたいか」
と問われている。
心から悔い改めた玉耶姫は、後世、婦人の鏡と称賛されるようになったのである。
一家和合の給孤独長者の家が、ますます繁栄したことはいうまでもない。
〜「こころの朝」より〜
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🍀心が最も大事なこと、強く思い知らされます。自分では、もう気づかない大事なこと、教えてくださる方があれば、感謝しなければならないですね(^^)
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