昨晩、息子が

「ちょっときて!」と、珍しく呼んできた。

「ババが、お風呂で転んだみたい。助けてあげて!」


そういえば、さっき、何か音がしたかも。。。


脱衣場から、浴室を見ると、洗い場に影が見える。


洗い場方向に折れる折戸なので、開けようとすると。義母にぶつかって開けられない。。。


「起きられない」

はっきりと答えられる。意識はある。


「頭の位置をずらして!」と伝えるが、動けない様子。


「手を伸ばして、どこかつかまれない?」


浴槽掃除用のモップの柄につかまり、ようやく少し体をずらしてくれた。


扉が開いた。


痛みがないことを確認しながら、ゆっくりと体を起こし、バスタオルを背中にかけた。


意識もしっかりしているし、強い痛みはなさそう。

救急車は、呼ばなくても大丈夫か?

立ち上がれるのか。。


後ろから、脇の下から手を回し、上半身をかかえ、痛みがないか確認しながら、立ち上がらせた。


立位保持可。


脱衣場に椅子を用意し、座らせた。



体を前に倒すと、左腰背部が痛むようだ。


簡単な介助で、ほぼ1人で、パジャマが着れた。


頭を冷やさないよう

髪をドライヤーで手早く乾かす。



腰背部に湿布を貼る。


ベッドの脇に、背もたれのある椅子を置き、起き上がり時の手すりがわりにした。


ベッドに座ってもらい、寝起きの姿勢や背もたれの使い方を伝えてから、休んでもらった。




翌日、

夜中のトイレは、ひとりで起き上がり行けた、というが、腰背部痛は続いているという。


年配者は、大したことない、と思っても、後から、痛みが強くなることがある。


念のため、朝一で、かかりつけの整形外科へ。

状況を伝え、レントゲンを撮影してもらった。



結果は、黒とも白とも言えない状況。

というのも、10年以上前に、圧迫骨折を起こしたことがあり、今回の痛みのもとも、どうも、そこらしいが、はっきりとした比較対照ができるレントゲンがない。

でも、軽く叩いていくと、圧迫骨折したあたりで、痛みが強くなるので、何らかの異変が起きている可能性が高い。


そういうことか。


医師から選択肢を提示された。


さらに詳しい検査をするか、

コルセットで固定して様子を見るか。



義母と相談し、後者を選択した。



背骨や骨盤の圧迫骨折は、結局、コルセットで固定して、患部を安静にするのが、一般的な治療になることが多い。


無茶な動きをしなければ、痛みは緩和していて、

詳しい検査をすれば、10分位苦しい姿勢(背中を伸ばして臥床する姿勢は、本人にとって辛い)をとらなければならない。



結論が出たところで、ケアマネージャーに連絡し、状況を伝えた。


福祉用具の手配を依頼。


つい最近、トイレに手すりがないんだよね、という話をしたばかりだった。



軽介護者にとって、福祉用具での支援は、ありがたい。


手すりひとつ使うだけで、自分で身の回りのことが出来たりする。



要支援と要介護。


要支援者は、環境を整え、介護予防的な援助で、自律的な生活を維持できることが多い。



福祉用具は、使う種類や場所など、適切に使えるよう、有資格者のいる専門業者にみてもらうのがいい、と思う。


一般的に知られていない優秀な福祉用具のことを教えてもらえることもある。



さてさて、コルセットと鎮痛剤、福祉用具手配で、今日のところは一段落かな。



今回、息子が教えてくれなかったら、何時間も放置してしまったかもしれない。


転んだら原因は、お風呂のフタをしめようとしたこと。


いつも普通に行っている動作でも、急なアクシデントが起こることがある。


そろそろ、

入浴中の安全確認もしないといけなくなったのかなぁ。