目黒虐待事件　ステップファミリーの虐待について

みなさんこんにちは、

大阪泉南市でリトリーブサイコセラピー®　

心理セラピーを行っています。古田しほです＾＾

大阪も梅雨入りしました。
雨が続くと大変なのは、洗濯物

雨の隙間に覗く太陽を有効活用しないと

洗濯物は気づけば山のよう。。。

小雨でもとりあえず洗濯物を。と今日はぶん回しです。

さて、皆さんもニュースでご覧になって

胸を痛めてる方も多いと思いますが、

目黒の虐待事件。

あまりにも悲しい事件でした。

５歳の
結愛ちゃんが朝４時に一人で起きて薄暗い部屋でひらがなの練習をしていた。

書き取りノートに書いた文章の一部

　
ママ、もうパパとママにいわれなくてもしっかりと　じぶんからきょうよりか　もっともっとあしたはできるようにするから　もうおねがいゆるしてゆるしてください　おねがいします　ほんとうにもうおなじことしません　ゆるして

薄暗い部屋でどんな思いでノートに書いていたのでしょうか。

虐待のニュースは本当に多く、

減るどころか増えていっているように感じます。

最近、特に目を引くのが

継母、継父、同棲中のパートナーによる虐待です。

この目黒の事件も父親は実の父親ではなく、

母親の連れ子で継父による虐待でした。

継母、継父による虐待。性的虐待は実はとても多いのです。

近年、離婚率の増加しており３組に１組が離婚し

４組に１組が再婚をしているというデータがあります。

子連れ結婚。

ステップファミリーとも呼ばれています。

我が子ではない子供との生活が突然始まるのです。

初婚同士の結婚とは違い、ある日突然「家族」になるのです。

セラピーを受けに来られるクライアントさんの中にも

離婚し、母親についていってしばらくすると

母親が再婚。突然、これまでの「お父さん」とは違う人が

「お父さん」になる。

そして、継父からの虐待でその後の人生を生きづらさを抱えているというクライアントさんにもいらっしゃいました。

この時、子供の心はとっても複雑です。

本当のお父さんではない人に「お父さん」と呼ぶことに

実父に対する罪悪感を感じ

だけど、目の前の「お父さん」を大切にしないと

自分には居場所がなくなるという恐怖も同時に抱えています。

そして、継父と母親の間に子供が生まれると更に心は複雑化して

「私だけ違う・・・・」と自分の居場所を失っている感覚や

「仲間はずれ」

居場所がどんどんとなくなり、

捨てられないように生きる。お父さんとお母さんの言うことを懸命に守る。

そうすることで、お母さんの体裁も守っているのです。

お母さんが私のせいで怒られないように、

お母さんが悲しい思いをしないように。

お母さんが捨てられないように

心はどんどん崩壊していく一方。

そんな心を隠すように、笑顔で家族の一員になろうと

背一杯になるのです。

崩壊している姿を見せてしまえば、

またお父さんに殴られる

こういった継父による虐待

虐待をする父親にも問題がありますが、

実は、実の母親側にも大きな問題が隠れていることが

セラピーを通して気付かされて生きました。

お母さん自身が大きな

「見捨てられる不安」

を抱えていたケースがとても多いのです。

これは、ステップファミリーだけに関わらず、

子供に暴力を振るう夫をもう母親にも同じく

「見捨てられる不安」がありました。

見捨てられる不安。と言うのは、

相手に見捨てられることに強い不安を感じ

見捨てられないように極端な行動を起こすようになります。

相手に見捨てられてしまったらどうなるのか？

それは、
ある意味「死」をイメージするほどの恐怖が隠れているのです。

それは「人に見捨てられること」ではなく、

その後の生活を送ることができない恐怖でした。

自分１人で生活できない。

自分１人で子供を満足に育てることができない。

孤独の不安。責任の不安。そんな不安を抱えていたら

自分が壊れてしまいそう。

押しつぶされてしまいそう

そんな不安

でも誰かが一緒にいてくれたら感じなくていい。

不安が解消されれると言うメリット（二次利得）があるのです。

人は孤独や責任という言葉にとても脆く

その不安を感じるくらいなら、

目の前の嫌なこと、目の前の現実に目を閉じてみないようにする。

父親からの虐待を知らぬふりをする母親の心理はこれなのです。

「見捨てられ不安」の中にはもっと大きな不安が隠れているのです。

ステップファミリーの場合、
自分の子連れであることに罪悪感を感じて

目の前の我が子よりも

二人の間の子や、相手を大切しないと。

見捨てられてしまう、という感覚が強くなり

相手に何も言えなくなったり

逆らえなくなるというケースが多くあるようです。

虐待を見て見ぬ振りをする母親。

誰にも助けてもらえない子供。

いっそこのまま殺して。とさえ思うようになったと

クライアントさんが話していました。

誰にも助けてもらえず

誰も信用できなくなる。

子供は「私なんて生きている意味がない」そんな心のまま

大人になっていく、

目の前から虐待をする人がいなくなったとしても

怯え続けながら生きていく人生になってしまうのです。

本当に辛すぎます。

虐待への取り組みは行われていますが、

子供のを保護するだけではダメなんです。

親の心理的なケアを終えてから

子供を親の元に返さなくては

繰り返されてしまう。

暴力をする側だけにフォカースが向けられがちですが、

見て見ぬふりしてしまうをする母親のケアも大切だと思います。

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