先日、スポーツに打ち込む高校生のお話をお聴きする機会がありました。
一発勝負のトーナメント形式で全国大会を目指す彼らの中には、
失敗することを恐れる人もいました。
それは無理もない話だと感じます。
自らのミスで試合に負けたら、チーム全員がその結果を共有することになります。
それは怖い!
でも、話を聞いていると、実は彼らが恐れているのは、
失敗して指導者から怒られることでした。
怒られるって、怖いです。
大人になった今も、高校生の頃ほどではないにしても、怒られるのはイヤです。
同時に思い出したのは、小学校低学年の頃、
自分でも「まずいことしちゃった」と思った時に、
親に話して予想通り怒られた時、なぜかホッとしたことです。
怒られるという痛みを味わうことが、免罪符のように感じていたのかもしれません。
大切な局面に臨む時、“ここで失敗したら怒られる💦”と思いつつでは
不必要に緊張するかもしれませんし、
“失敗してもちょっと怒られればいいや”と高を括っていては、
そもそも力がつかないでしょう。
人って、不思議に複雑ですね。
仕合わせることと、なれ合うことの違いは、こうした複雑さを超えて、
向かいたい先にまっすぐ向かっているかどうかの違いかもしれません。
チーム全員が向かいたい先をまっすぐ見ていたら、たとえ誰かがミスしても、
あまりそれに引きずられずに、「じゃぁ次はどうする」を考えて進めるかも?
3月だというのに真冬のような寒さが続いていますが、
どうぞ皆さま、お身体を大切にお過ごしください。
今日もお読みいただき、ありがとうございます。
〈ライター:斉藤知江子〉