3/23に第11回 『こころの処方箋』(河合隼雄著) 読書会を開きました。
第29章『生まれ変わるためには死なねばならない』から、少し引用します。
『人間は生まれ変わるためには、死なねばならないのだ。と言って、
それは身体の死に到ってはならず、あくまで象徴的に行われねばならない』
そんな劇的な変化を遂げようとする人と、河合隼雄さんは臨床の現場で共に居続けていらしたのだと、
その変化に立ち会っていらっしゃったのだと思ったら、なんとも言えない気持ちになりました。
読んでいる間は、ちょっと悲壮感のような、重たい気持ちでいたのですが、参加された皆さんとお話しているうちに、
いやいや!ちゃうで!!(朝ドラブギウギの福来スズ子さん風に)と考えが変わったのです。
河合隼雄さんはきっと、共にいる人の“可能性”の方をしっかり観ておられたのではないか。
人の可能性が開くところに立ち会ってこられて、それはとりもなおさず
“同じ人間としての自分の可能性”を観ることになっていらしたのではないか。
そして第30章『同じ「運命」でも演奏次第で値段が違う』で、
今どんなところにいようとも、人生は自分の演奏次第、と“バーン!”と背中を押された気持ちになりました。
たった1時間半のこの対話の時間があったおかげで、人と自分自身を色々な角度から観ることができたように感じます。
ご一緒した皆さま、本当にありがとうございました!
良かったらどうぞご一緒してください。
今日は雨模様で肌寒い東京です。
皆さま、どうぞお健やかにお過ごしください。
〈ライター:斉藤知江子〉