「自由」「平等」「博愛」はフランスの国家理念ですね。

戦後それらを体現したような人生を送られた日本人がマダム・ミキコさん(御年80歳くらい?)です。

クリスチャンの家庭に育ち、日本の一流大学を卒業し、長くフランスで暮らし、音楽とフランス語を学ばれました。帰国後は日本の大学でフランス語を教え、現在は大船の自宅でフランス語・音楽の教室とスナックを営まれています。

生涯独身の彼女、若い頃、かの国でどんなドラマがあったのかは想像の範囲ですが、彼女が懇意にしていた男性?(故人)の娘さんが夫とお嬢さんを連れて初来日され、バカンスを利用してマダム・ミキコと約2週間日本各地を観光することとなりました。その2日目は鎌倉で過ごされることとなり、ご縁で一日ガイドをさせていただくこととなりました。

フランス人ご一行は本当にいい人揃いでした。気さくなお父さん、明るいお母さん、キュートなお嬢さんたちは鶴岡八幡宮や大仏や花や海や小町通りの賑わいに目を丸くし、オーシャンビューのイタリアン・レストランでたっぷり時間をとって談笑しました。

フランス語と日本語とカタコトの英語(一番英語が上手なのは15歳のお嬢さん!)が飛び交う楽しい時間でした。翻訳アプリも活躍しました。優秀なお嬢さんはIT技術者を目指して勉強中とのことです。日本人とフランス人の価値観に共通するところが多いところも確認できました。

この日は夕方からマダム・ミキコのお店にフランス語教室の生徒さんも集まって歓迎会を開催しました。翌日から広島に向かい原爆記念館を訪問し、その後京都、奈良、河口湖などを周遊するそうです。ボンボヤージュ❣

筆者にとっては一期一会ですが、国際親善の仕合わせにちょっぴりお手伝いできたと自負、感動し、ご縁に感謝した一日でした。

今日も仕合わせる一言をお読みいただき、ありがとうございます。

<ライター:沢☆一休>(鎌倉愛好家)