●ことばと文化
◆わざ‐と【▽態と】
[副]《名詞「わざ(業)」+格助詞「と」から》
1 意識して、また、意図的に何かをするさま。ことさら。故意に。わざわざ。「—負ける」
2 とりわけ目立つさま。格別に。
「—深き御敵と聞こゆるもなし」〈源・葵〉
3 正式であるさま。本格的に。
「—の御学問はさるものにて」〈源・桐壺〉
4 事新しく行うさま。
「—かう立ち寄り給へること」〈源・若紫〉
5 ほんのちょっと。少しばかり。
「ではござりませうが、—一口」〈伎・上野初花〉
 
◆妙な
普通とは違う様子があって不思議な、または不審な感じのするさま。
どこか変な様子。
 
◆みょう〔メウ〕【妙】 の解説
1 いうにいわれぬほどすぐれていること。きわめてよいこと。また、そのさま。
「演技の―」「自然の―」「言い得て―だ」
2 不思議なこと。奇妙なこと。また、そのさま。
「―な事件」「夜中に―な音がする」「―に憎めない人」
3 《「妙」の字を分解すると「少女」となるところから》寺の囲い女。僧侶たちの間で用いた語。
        「庫裡 (くり) から―が粗忽 (そこつ) に出でて言ひけるは」〈咄・醒睡笑・三〉
類語
        不思議(ふしぎ)
        奇妙(きみょう)
        奇怪(きかい)
        奇異(きい)
        怪奇(かいき)
        怪異(かいい)
関連語
        不可思議(ふかしぎ)
        面妖(めんよう)
        奇天烈(きてれつ)
        摩訶不思議(まかふしぎ)
        けったい
 
◆しかるべく
日本語
語源
「しかるべし」の連用形 < 「しかり」(然り)の連体形 + 推量の助動詞「べし」
成句
しかるべく【然るべく】
    (副詞的に)適当に。いいように。
    (裁判で、感動詞的に)こちらは積極的に同意するわけではないが、裁判所の判断には従うという意思表明の言葉。
 
◆しかる‐べく【▽然る▽可く】
[連語]《連語「しかるべし」の連用形》(副詞的に用いて)適当に。よいように。「—取り計らう」
[補説] 慣例的に法曹が法廷などで同意や異議なしの表明の際に用いる。
 
◆【しかるべき】と【しかるべく】の意味の違いと使い方の例文
https://reibuncnt.jp/17355
2021/05/18 — 「しかるべく」は連語「しかるべし」の連用形で副詞的に用いて、適当であることを意味する言葉です。
 
◆ゴト師
特殊な道具やスキルを用いてパチンコ台から出玉、パチスロ台ならメダルを不正に得る行為である。 特殊なスキルを悪用した不正行為は、業界問わず「仕事」という隠語で呼ばれていたがいつしか略されて「ゴト」となった。 これを行使する者が「ゴト師」である(「師」とは専門技術者を表す)。
 
◆ゴト師とは? わかりやすく解説 - Weblio辞書
https://www.weblio.jp/content/ゴト師
読み方:ことし,ごとし
1.〔的〕わりこと師のこと。香具師の商法の一種で多くの「サクラ」を使用てやる商売、例へばヤセリ、ジク、モミ、ヘタリ、チギリ等の如き種類で、其利益金は関係者全体で分配するものである。
2.詐欺的商行者を云ふ。又詐欺犯人を云ふ。
3.俗にサクラとよばれている。仲間のまわしもの。わりごと師ともいう。これは、個人が主ではなく、必ずその背後に多くのサクラを随伴する商売をするものの総称、後述つまみ、やせり、へたり等口がその代表的なもの。〔香具師・不良〕
4.俗にさくらといわれている。仲間のまわしもの。わりごと師ともいう。これは、個人が主でなく、必ずその背後に多くのサクラを随伴する商売をするものの総称。「つまみ」「やせり」「へたり」等がその代表的なもの。
分類    的、香具師/不良
 
◆ちゃんと
    1.    《副・ス自》
    すべきことをきちんと行うさま。「仕事を―する」。
    規準にかなって整っているさま。     「ゆがめず―並べた」
    2.    《副》
    ぬかりなく。まさしく。
     「―知ってるぞ」
 
◆ ちゃん‐と の解説
[副](スル)
    1 少しも乱れがなく、よく整っているさま。
    「部屋の中を―かたづける」「いつも―した身なりをしている」
    2 確実で間違いのないさま。
    「言われたことは―やる」「―した職業につく」
    3 結果が十分であるさま。「朝食は―食べてくる」
    4 すばやく動作をするさま。さっと。
        「鉦 (かね) と撞木 (しゅもく) のやうに―だまんな」
        〈黄・御存商売物〉