《本》【大河の一滴】五木寛之 著 | JAPAN【人・心・経済の豊さ】へ届けるライフシミュレーション*

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今日の一冊は、足元を地につけられるような本😌

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【大河の一滴】五木寛之 著

自らの人生に、いかに向き合えば良いのか。希望を持って生きる道はあるのか。五木寛之さんが、『歎異抄』等によりつつ、人の生き方について考える。

人生は苦しみと絶望の連続である

人は生きていく中で耐え難い苦しみや不幸に見舞われる。それは避けようがなく、腹を立てても仕方がない。人生は概ね苦しみの連続である。人間性を信じ、前向きに生きる。そういう生き方とは別に、人間の存在自体を悪と見て、そこから出発する生き方もある。


◎ブッダは究極のマイナス思考から生まれた

私達は、人生は明るく楽しいものだと最初から思い込んでいる。しかし、それは違う。人生は苦しみの連続である。人は泣きながら生まれてきて、孤独のうちに死んでいく。


◎何も期待しないという覚悟で生きる

何も期待していない時こそ、思いがけず他人から受けた優しさに対して、本当の感謝の気持ちが湧き上がってくる。何も期待しない。そう覚悟した時に、何かが生まれる。


◎小さな人間像への共感

空から降った雨水は木々の葉に注ぎ、やがて川となり、大河に合流する。この、海へと注ぐ大河の一滴のように、私たち人間は小さな存在である。そのように考え、もっと慎ましく生きる方がよい。


◎大河の一滴としての自分を見つめて

今私達は、高い峰を登ることを夢見て、必死で駆け続けた、戦後の半世紀を振り返りながら、ゆったりと海へ、また空へと還っていく人生を思い描く時にさしかかっている。


◎「良き者は逝く」という短い言葉

この世にしぶとく生き残っているものは、すべて「善き者」達の死によって生きながらえている罪深き者である。


◎屈原の怒りと漁師の歌声

濁って乱れきった世の中に対し、ただ怒り嘆いても仕方がない。「滄浪の水が濁った時には、自分の足でも洗えば良い」という中国の歌のように、しぶとく生きる知恵が必要である。


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はー私の中では、概念をひっくり返されるような本だった。でも真実だろうなと感じた。足元を地につけさせてもらうような、そんな本だった。

屈原と漁師の話は、自分も屈原の様に生き、わざわざ風にあたりに行っていると感じる。私の場合は、周りの方が理解のある方ばかりなので、大人の対応を頂いて救われている。感謝の一言である。同時にその中で、漁師が歌う、

「滄浪の水が清らかに澄んだ時は
自分の冠の紐を洗えばよい
もし滄浪の水が濁ったときは
自分の足でも洗えばよい」

大河の水は、時に澄み、時に濁る。濁っていることの方が普通かもしれない。

その歌は、色々な学びを与えてくれた。

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【大河の一滴】五木寛之 著



《主要目次》
人はみな大河の一滴
滄浪の水が濁る時
反常識の勧め
ラジオ深夜一夜物語
応仁の乱からのメッセージ

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