…
何となく…
ああ、そうか…
ビックリはせずに、ボンヤリした。
私は彼のファンではない。
ドリフは大好きだった。
子供のころのアイドルは加藤茶だった。
むしろ、志村けんは好きではなかった。
ドリフが終わって…彼の番組はあまり観ていなかった。
だけど、笑いに対する考え方や姿勢、勉強熱心な所は尊敬していた。
けど、ファンではなかった。
ブルース・リー、ジャンボ鶴田、橋本真也、千代の富士、フレディ、マイケル…大好きな人の死は
ショックを受けた。
志村けんの場合は何か違う…
失くし物したような、肉親が亡くなったような、
いや、違う…
何だろう。
これが、本当の衝撃なのだろうか?
いや、違う…
何だろう。
知り合いが、
親近感と喪失感ではないか…と。
テレビの中の彼を観て笑い、それを見てマネをしたり、楽しんでいる人たち。
それを私は知っていたし、見ていた。
そんな笑いの波紋が、身体に心に染み込んでいたのかと思うと…
それが親近感となっていたのかと思うと…
当たり前の何かが失われたような
喪失感。
ああ、喪失感だ。
失くしてしまったのだ。
特別な人ではないのに…
今日もテレビでバカやってたな。
今日も元気に生きてるな。
くらいに思っていたけど。
私の中に刷り込まれた志村けん。
いなくなった志村けん。
私はどうしたらいいのか分からない。
ああ、やっぱり
志村けんはすごかった。
ご冥福を祈ります。