"さいとうたかを"の事は、以前から書きたかったのだが、畏れおおく~書くに書けなかったなぁ……

畏れおおいとは~オレがガキんちょの頃、貸本屋の本棚で光を放ってたコミックの先駆者だった人だからだ
60年代「漫画」が市民権を持ち始めた頃、「劇画」と云う新たなジャンルを創ったのが、さいとうたかを氏なのだ
探偵『台風五郎』シリーズ は大のお気に入りで新刊が貸し出されるのが楽しみだったもんさ

貸本屋は、今で云うならレンタルビデオ屋で、メジャー誌の漫画にはないリアルで危ぶない感じのコミック本がイッパイ棚に並んでたンだよ
アノ時代に噴出したあらゆるコミック作家たちの中で~
忍者モノの「白土三平」侍モノの「平田弘」の画力はハンパなく、物語りもリアル感タップリで今だに読めるからスゴイ!
さいとう氏の『ゴルゴ13』のタイトルの由来は、"イエスキリストが~ゴルゴダの丘で磔(はりつけ)にされたのは「13日の金曜日」"から来てるとかで、とにかくいろいろ学ばせてもらった
「漫画」は卒業していくもの~だったが「劇画」の出現で、誰もコミックを卒業しなくなったのだ
"さいとうたかを"はゴルゴのように~永遠に亡くなることはないのだ

哀悼せず

泉谷しげる