学校関係で、
持ち込みいってきます!
(東京じゃないよ)


でも最近描いてた原稿は間に合いそうにない+急いで描きたくなかったので
半年前の原稿を ( ˘ω˘ ) ♡♡♡

まあ、たしかに誰に見られることもなく片付けていたから、いいか。
ボロクソいわれてきまーーーす


別マさんです~


俺物語ぐらいしかわかんないかも…
あとは大御所になるけど池田理代子先生だいすきですうふふ






人は私を孤独にし、孤独は私に導きを呉れます。それでいいのです、きっと。


私は何も知らないのです。なにもかも。あなたのことも、自分のことだって、何にも知りやしないのです。だからあなたが私を好きだと仰っても私には幸せながらも理解ができませんし、また、私があなたをお慕いしている理由なんて尚更わかりっこないのです。いくら考えたってわからない時があるようなのです。それだから、どうしていいのかもわかりません。どうなればいいのかもわかりません。私はきっと人より頭が悪いのです。

そうして、お慕いしておりますと今度は自分の嫌な部分が見えてくるのです。嫌な部分、というのはつまり自分に何の取り柄がないと思っていようとどこかに好きな部分が無意識のうちに存在しているのです。普段から自己肯定という四文字を言い訳に、それをひた隠しにしていたのに、次から次へと、それらが湧き出してやまないのです。私はパンドラの箱を開けたつもりなど微塵もないというのに、私があなたに好意をもつとそれは自ずと開かれるのです。もう死ぬる、と私は思います。

どうにもならないのです。たゞ私があなたをお慕いしているという事実だけしか、そこにはないのです。それでも私はそれを口にだせません。悪い魔女の魔法にかけられたかのように、なによりも口にしたい言葉がだせないのです。するとまた、狙っていたかのように自己肯定という枷からはずれたものが私を苦しめるのです。

私は馬鹿なので、理由もないことを延々と考えこんでしまうだけなのかもしれません。なんてことない顔して、何もかも隠してしまうことしかできないのです。それでも事実は変わらないのですから、最早恥ずかしくて死ぬるのです。

どうにもうまくできないので困ってしまいます。あなたに置いて行かれたくはありません。たゞお側へ居りたいという箱の底の希望が私を疎外するのです。









私は猫舌なのであります。それでも、喫茶店に来るといつもブラックのホットコーヒーを注文いたします。私には飲めない熱さの珈琲を、ただじっと、その水面を眺めて時を待つのです。薄い湯気の向こうには、儚い世界が揺らめきながら存在している気がしてならないからです。
「Fさんが結婚したのよ。もちろん覚えてるわよね?あの、ハムスターの」
「ええ、ええ。本当に。ジャンガリアンを可愛がりすぎて饅頭みたいにしてたわね」
「そうなの、あんなに異常な程愛でてたくせに、あの人結婚してからハムスター飼ってないんだって」
「ふうん。やっぱり、夫の方がいいって?」
「そうだと思うわ。餌を一日あげるの忘れたらしくてね」
「死んじゃったんだ」
「そう。ハムスターにとって一日の飢えは重要な問題なのだろうね。でも、夫と結ばれるためにあのジャンガリアンが死んだと思っているの」
「あの人が餌を忘れるのね。旅行に行った時なんかペットホテルに預けてたじゃない。人間ってどうかしてるのね、きっと」
「本当、びっくりしちゃった」
「でも私やっぱりハムスターの可愛さがわからないわ」
「小さいところじゃない?感触とか。掌にのせたら可愛いわよ」
「ふうん。そういえばペットって小さいものばかりね。私この前ドブネズミ見ちゃってさ、猫ぐらいの大きさの」
「そんなに大きかったら嫌だなあ」
「どうして?私はハムスターよりは好きかもしれないわ」
「流石に気持ち悪いでしょう、それ」
「うーん、やっぱり私わからないわ」
隣の女性二人がわからないと頭を抱えながら席を立ちました。そうして私はやっと珈琲を一口いただくのです。
窓は雨に濡れ、道路ではたくさんの光が、珈琲の水面を揺らすのです。