皆様のおかげで『しいたけ.の12星座占い 過去から読むあなたの運勢』(KADOKAWA)、重版が決まりました!どうもありがとうございます。ということで今日もはりきって説明していきたいと思います。今日は蠍座ですね。

 

僕は占い師をやっていて、それは人を観察する仕事なのですが、蠍座って12星座のなかでも一番外見や表情だけでは、何を考えているのかがわからない人たちなのです。でも実は内面の感情がすごく豊かで、情感や情熱も人一倍あるのだけど、それをストレートに表に出すことはあんまりしない。

 

どこか蠍座ってポーカーフェイスなところがあって、「悲しいことは悲しいけど、この悲しみに溺れてはいけない。手足を動かなさなきゃ」と、ある感情に思いきり入ることはなかったりします。感情に浸りながらも、一方で冷静に頭を働かせてまわりの様子をちゃんと見ている。そういうことができる人なのです。

 

『しいたけ.の12星座占い 過去から読むあなたの運勢』(KADOKAWA) p.122、運勢を読み解く鍵より

 

怪我したところが意外と後から痛み出すってよくあるじゃないですか。転んでしまったり、後は自分の体じゃなくて、モノとかでも「打ちどころが悪い」ってなったりすると、その瞬間に「ヤバイ」と思ってアドレナリンを出して、痛みとかショックに対してスピードとテンションで乗り切るみたいな感覚。で、後からジンジン痛み出したり、何かを感じ出したりする。

 

その現象を経験するたびに、僕は蠍座の人のことを思い出します。ちょっと意味が分からないですね。もうちょっと話を聞いてみて下さい。

 

蠍座のポーカーフェイスについていつも取り上げたくて、というのは、先日もインスタライブをやらせて頂いたのですが、12星座の中でも蠍座の「元カレに対する相談」ってすごく群を抜いているのです。10分間のインスタライブの中での質疑応答という性質上、どうしても「元カレ相談など、そこまでディープな質問にはお答えできないこと」をここでも謝りたいのです。

 

蠍座だけ群を抜いて「元カレの相談」が多いのはなぜなのか。

 

もちろん、それに対する回答としては「蠍座は情が厚いから」とか「過去の記憶をすごく大切にしているから」とか、そういう理由を述べることができると思います。

 

でも、僕なりの回答って

 

「蠍座は、痛みやショックを感じた時に、とっさにその悲しみの底には入りきらないように防御反応を取る。悲しければ悲しいほど、痛みを感じた時ほど“仕事など色々な予定を入れまくって、自分に痛みを感じないようにさせる”っていうやり方を取るからじゃないか」

 

なんです。

 

なんかそこに僕は蠍座の野生動物性ってすごく感じて、おそらく人間以外の動物って、自分がその場でケガをしたり、ショックを受けるようなことがあると「その場で倒れないで、まず安全地帯に避難する。そして、安全を確認してからショックを受け、傷を回復させようとする」っていう、そういう性質が蠍座には強く残っているんじゃないかって。

 

そうすると、蠍座って「時間差で痛みや傷を感じやすい」ってあるかも知れないのです。

 

痛みやショックを受けた時は、自分が大丈夫になるまで必死に自分の手足を動かす。

 

その後に、「あの時何が起きたのか」ということをもう一度発見しようとする。

 

ギリギリまで、自分が面倒を見た人、そして、時間を共にした人のことを忘れない。共の時間を過ごさなくなったとしても、一緒に見た景色、感じた匂い、そして、投げかけあった言葉をきちんと自分の中の大切な風景として保存している。

 

「誰かがやらなきゃいけない場面で、そして、動かなければいけない場面で、人間の動きを超えて、超人的になる。でも、超人的な蠍座も、持っているのが人間の心だから、時々自分が何を支えにしているのかがわからなくなる」

 

そういう、動物と人間の両方の神秘的な面って、蠍座の方は持っていると思います。

 

では、蠍座は「自分の過去」をどう乗り越えるか。

 

これはやっぱり昔の映画とか、後は文学作品の世界にもなったりすると思います。

 

思いがけずして、少しセンチメンタルな内容に触れてしまったらごめんなさい。

 

僕は個人的に、今まで生きて蠍座の人に救ってもらったことが多かったです。蠍座の人は、誰かがつらい気持ちの時、苦難を抱えている時、そういう時に「どうしたの?」と言葉をかけてきてくれ、「他人事」なのに、何かあったら一緒にいるよと言って下さってきた方が多かったのです。だから、伝えさせて下さい。あなたに救われてきた人ってたくさんいます。それをどうか、余計なお世話かも知れないけど、誇りに持っても良いんじゃないかって。

 

もし良ければ、過去を乗り越えるためのヒントを本の中でも探してもらえたら嬉しいです。

 

今年も半分が過ぎてしまいましたが、「自分が大切にしていきたいものを、形を変えて残していこうとしている」というあなたのチャレンジはマイペース気味で全然構わないと思います。日々を、自分が感じる美しさと共に!