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ほっこり 知恵袋

三軒茶屋の歯医者さん 下馬デンタルクリニックのブログです。詳しくはこちら⇒http://shimouma-dentalclinic.jp/

未来を作るkaigo カフェでの今回のテーマは「介護ロボット、Ict 、Iot」でした。
人手不足を補うために、AI(人工知能)、ICT (情報通信技術)、IOT(インターネットが様々なものとつながること)をどう活用していくかが大きな課題となっています。実際の医療、介護分野で私達がそれらの情報技術 を使いこなすにはどうすればよいでしょうか?今回、講演頂いたご三方の内容はとても興味深ものでした。
メガネについたカメラが音声変換してくれる、「オトングラス」。


お腹にセンサーをつけて膀胱の膨張から排泄予測をする、排泄自立支援サービス。

多職種、家族とケアの連絡取れるツールなど。
他に喉に嚥下する音声を認識させた嚥下センサーなどもありました。
情報技術がものとつながることで、情報処理が効率化できるようになりました。
しかし、一方で人が自分で考えることをしなくなる可能性があります。
IOT は客観的にデータをみるという点では優れていますが、それに頼りきっていては見逃してしまう症状もあります。医療、介護は人を看る、診る、観察することが最も大事な分野です。便利なものを活用しながら、上手に関わっていきたいものです。




2020年、東京オリンピックに向けて、IOT の活用は多いに期待されます。
障害者や高齢者、子どもなど多くのユーザーが活用できる施設の整備は進められます。ものと情報の結び付きとともに、人の心もオープンにならなければならないと思いました。介護や医療は外国人受け入れはまだ少ないです。言語や文化の違いなどあったとしても、分かり合えるような情報技術ができると嬉しいです。
情報技術、もの、人これらが多くの場面でつながるといいですね。
私達は常に考える習慣を持ちましょう。



本日のテーマは「うつとメンタルケア」でした。
心療内科医の松村雅代先生をゲストにお迎えして、日常陥りやすいうつ状態や専門家の助けが必要な場合など分かりやすくお話頂きました。後半は、体験者のお話をお聞きして、質問などをざっくばらんに参加者と共有しました。
「つらさ」の度合いは人それぞれです。自分の「つらさ」との向き合い方を今回学びました。自分が陥りやすい思考パターンなど、なんとなく気づきました。



【プログラム】14:00~14:30講演「うつとメンタルケア」(心療内科医師松村雅代先生)
14:35~15:15パネルディスカッション「当事者の経験から思うこと。」(芦沢壮一さん)
【パネラープロフィール】
芦沢壮一(あしざわそういち)
スキルノート主宰・ファシリテーター。1974年生まれ。金融機関に入社後、人事異動等がきっかけでうつ病を発症し、約3ヶ月間の休職の後リハビリ勤務、治療期間2年。働き方や価値観の見直しが必要と考え2013年に複業による起業として研修講師としてのキャリアをスタート。府中市在住、2児の父
【講師プロフィール】
松村雅代(まつむらまさよ)
日本内科学会認定医、日本心療内科学会登録医、㈱BiPSEE代表取締役、
㈱リクルートを経て米国へMBA留学(医療経営学専攻)。日米のベンチャーを経て、岡山大学医学部に学士編入。臨床に加え、㈱NTTデータ等で産業医を歴任。H29年、「VR×医療」の㈱BiPSEEを設立し、「歯科VR」を提供中。現在も1回/週、心療内科外来を担当している。

私がうつ状態に陥りやすいときはこんなときだと思いました。
・栄養が足りないとき
特にタンパク質、ビタミンB群
やや貧血気味でヘモグロビンが足りないので、疲労しやすいのです。
・睡眠不足

女性に多いといわれる甲状腺機能低下症もうつ状態になりやすいそうです。
主な症状は、気うつ、眠い、むくみなど。



自分が陥りやすい考え方のくせ
以下の6項目のうち、私は「思い込み」がやや強く出る傾向にありました。

❰考え方のくせ❱
①「先読み」:悲観的な予測をしてしまい、予想通り失敗してしまう傾向。→可能性と解決策を具体的に考える
②「べき思考」:過去のことを思い出し、必要以上に悩み自分にプレッシャーをかけてしまう傾向。→具体的な結果に目を向け、解決策を考える
③「思い込み、レッテル」:根拠が不十分なのに、自分の考え正しいと決めつけてしまう傾向。→反対の事実はないか?具体的に考える
④「深読み」:相手の気持ちを一方的に予測し、そうであると決めつけてしまう傾向。→根拠と反証を見直す
⑤「自己批判」:良くないことが起きると、何でも自分のせいだと考え、自分を責める傾向。→誰にどのような責任があるのか相対的に考える

⑥「白黒思考」:曖昧な状態に耐えられず、物事を白黒はっきりと極端な考え方で割りきろうとする傾向。→点数をつけるなど、段階的に考える

❰心のくせ切り替え❱
バランスのよい考え方を導き出すコツ
「根拠」と「反証」をつなぎあわせて、ひとつの文章をつくってみる。
例)「根拠」しかし「反証」という事実もある

ひとつの事象は二つの見方があること。
裏と表、どちらの面も客観的にみてみる。
文字にし、書き留めてみてもよい。
自分の考え方のくせがわかってくると思います。

日々の診療で、認知症なのかうつ状態なのか分からない方に出会うことがあります。ご高齢の方の場合、配偶者の死に直面された方に時々「あれ?」と思うことがあります。大きな喪失感がストレスとなり、身体が反応していたのかも知れません。

もし、「つらそうな」方にであったら、「気にかけている」「心配だ」ということは伝えてもよいそうです。家族の場合も同じそうです。「あなたの存在が私は必要で、大切だから心配だ。」という意味。

❰まとめ❱
・身体的な症状がある場合は、心療内科を受診する
・他の病気が原因の場合もある(甲状腺機能低下症、鉄欠乏性貧血、薬の副作用など)
・うつ状態に陥りやすい自分の思考パターンを見直す
・栄養不足はないか見直す(タンパク質、ビタミンB など。)
・もし、身の回りにつらそうな方がいたら、声かけしてもよい。



第158回芥川賞受賞作品、「おらおらでひとりいぐも」(著)若竹千佐子を読みました。老いに向き合う、高齢者の心情が繊細に描かれています。誰しも訪れる「老い」。愛する家族との別れ、悲しみ…。喪って初めて知る大切な人への想い。
主人公の桃子さんのこれまでの生き方とこれからの決意。
夫の死をきっかけに自らの生き方を回想し、これからの生き方を考える主人公。
見守るというこれまでの生き方を、自由に自分のしたいことを生きるという主体的な生き方へ変えていくまでのお話。ほとんど、東北弁での文章も新鮮でした。

気付くということで、今までの価値観を別の角度から見つめてみる。
日常生活に追われていると、ついつい見落としてしまう事。「一体自分はどうしたいのか?」「時間がないと自分に決めつけていないか?」そんな問いを自分自身に問う必要があると思いました。行動変容は、あることをきっかけとして気付き、行動を変えていくことが重要になります。
年齢で区切ることはなく、個人として自分の人生をどうしたいか。
「何をしたいか?」「何をしているときが一番幸福なのか?」
最期は誰でもひとりで逝くのです。自分自身に誓いをたてる、「おら」と「おめ」の関係。「おめ」は見守ってくれているご先祖様や神様というところでしょうか。(東北弁で「おめ」は「あなた」を指す。)

自分自身に軸を持つことはとても重要だと思いました。
ぶれずに真っ直ぐと、自分を磨き続ける人がいると素晴らしいと思います。
何が自分に足りないのか考えてみました。計画性ではないかと…。
年単位、月単位、一週間単位の計画性を立てること。
少なくともこの1年で何をやりとげたいか考えてみようと思いました。