パピーリナックスをHDDにインストール | パピーリナックスをはじめよう

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パピーリナックス(Puppy Linux)のプロモーション

Windowsが動いているPCならば、Windows用インストーラ を使うのがいちばん簡単です。これが使えない場合はライブCDUSBメモリから起動します。

Windows用インストーラを使った場合
すでにWindowsから見てドライブC:にパピーがインストールされているので、セッションを保存してそのまま使い続ければよく、新たに何かする必要はありません。

起動の順番がWindows優先になっているのをパピー優先に変更したいならば、Windows上から(マイコンピュータを右クリック>プロパティ>詳細設定>)「起動と回復」で変更する方法と、Grub4Dosを上書きインストールするという方法があります。

ライブCDから起動した場合
パピー(Puppy Linux)はインストールしなくても、セッションの保存をすることで継続的に使えます。セッションを保存するさいに、あるいは後からでもよいので、pupsaveファイルと同じ場所にパピーSFSをCDからコピーしておけば、起動がずいぶん速くなります。

でもCDから起動するのがうっとうしい場合、内蔵ハードディスク(HDD)にインストールすることでCDは不要になります。

Windowsから見てドライブC:にインストールするということで良ければ、
Windows用インストーラ を使うのが簡単でしょう。この場合インストール先のフォルダも固定されていて、たとえば /mnt/sda1/Puppy-Linux-571 などとなります。

pupsave(セッション保存ファイル)も同じところでなければならないので、ライブCDで運用していたときのpupsaveがたとえば /mnt/sda1/precise/presicesave.4fs だったとすると、これを /mnt/sda1/Puppy-Linux-571 に移動して再起動すればOKです。
ここで /mnt/sda1 という場所は /initrd/mnt/pup_ro2 だとか /mnt/home だとかに変わったりします。

Frugalインストーラを使う
ネット上の古い情報ではパピーリナックスをHDDにインストールする方法として、ユニバーサル・インストーラを使う方法が紹介されています。昔はそれしか方法がありませんでした。今ではWindows用インストーラやFrugalインストーラがあります。

Frugalインストーラ


Frugalインストーラはシンプルで、インストール先のパーティションとフォルダ名を選択するだけです。インストール先のファイルシステムは ext3 などLinux用ファイルシステムである必要はなく、Windows用のNTFSやFATでも構いません。起動設定は Grub4Dosで行います。


手作業でFrugalインストール

Frugalインストーラでインストールするパピーのバージョンは、現在走っているパピーに限られます。別のバージョンのパピーをインストールしたいとき は、そのバージョンのパピーの.isoファイルをダウンロードして、その中身を手作業でHDD上のフォルダ内にコピーして、Grub4Dosでブート設定を設定 すればOKです。 4.3x日本語版リリースノート中の「Grub4Dosを使ったインストール」などをお読みください。 ぱぴ~ふ~どにも記事があります。

パーティションは作成しなくてよいの?
Linuxをインストールするには、そのインストール先であるパーティションの作成が必要だと思っている方も多いでしょう。パピーリナックス(Puppy Linux)ではその必要はありません。パーティションを作る代わりにパピー用にフォルダ(ディレクトリ)を作るだけです。また仮想メモリもWindowsのものを流用したり、スワップ・ファイルを使うことで済み、Swapパーティションを新たに作る必要もありません。

Linux用アプリの開発などをバリバリやるなら ext3 などLinux用ファイルシステムがあったほうが良いですが、新たなパーティションを作りたいという明確な理由が無いかぎり、内蔵HDDのパーティションをいじることはお勧めしません。


フルインストールしたい

パピーのインストールにはFrugalインストールとFULLインストールとがあります。Frugalには「質素」という意味があって、Windowsなど他のOSと共存できることから「共存インストール」などという言い方もできます。庇を借りる、あるいは寄生するみたいなイメージを持たれるかもしれません。パピーに一軒家を持たせてやりたいという気持ちも起こるでしょう。

しかし、フルインストールはお勧めしません。あなたは新たなパーティションを作るなど慣れている、また何らかの原因でHDDが起動できなくなっても対処できる自信があるとしましょう。それでもフルインストールするよりも、パピー専用の新たなパーティションにFrugalインストールすることをお勧めします。
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パピーをフルインストールしてはいけない4つの理由

フルインストールが有用なケースもあるでしょう。その明確な理由があるのなら、ユニバーサル・インストーラを使ってフルインストールすることができます。USB機器にはフルインストールできません。

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パピー用語集: 仮想メモリまたはスワップ