53年熟成密着型母娘
おかんに 肺がんが見つかりました。
本当に幸いなことに 発見が早かったので
今のところ転移もなく 手術を迎えることができるらしいのですが
お医者さんでも見極めにくい部分に 3センチ弱の腫瘍ができていたようです。
見つかった事が奇跡だそうで
腫瘍だけ摘出かと思いきや 左肺の上部を切除と言うことで
事の重大さを改めて感じています。
検査入院
アスリートばりにTシャツでスタンバイ
入院のお供はDフジオカ
検査に備えてストレッチ
なぜこのセレクトなのだ
看護師さんのストレッチャーの操縦がアグレッシブだったらしい
2泊の病院食で 栄養が足らんと言う事で
出所早々 肉摂取(笑
検査の時も 普通は30分くらいだと聞いていたのに
1時間半も出てこないので 心臓ばくばく 動悸が止まりませんでした
私は日頃から何があっても 動じないタイプだと思ってたけれども
こんなにうろたえて あうあうするタイプやったんや・・・とつくづく実感。
自分のことだったら 冷静に割り切ることができるけれども
こと おかんの事となると 途端にあかんたれになるようです
検査入院から 最終結果に至るまでの 約二週間
心ここに在らず で とんちんかんオンパレードでした。
集中できない
眠れない
挙動不審
あまりにとんちんかんな 自分の情けない素行一部始終をムビリたかったくらいです(笑
ここまで胃が痛かったのは初めて(。>ω<。)
昨日やっと 最後の検査結果が出て 今後の治療方針が決まり
腹がくくれた気がしています。
そんな ヨワヨワな私とは真逆な感じで
やはりというか おそるべし
スーパーポジティブな78歳
笑顔で解説
寝癖も標準装備
人生 今が折り返し地点で
このために コナミで 泳ぎまくって肺を鍛えていたそうです(笑)
ランチしながらも やっぱり大笑い健康法
遺影写心は あれがいいとか お通夜はこうして欲しいとか
しのぶの葬式は お母さんが出してあげるだとか
漫才のような 親子終活会議。
こんなタイプの人なので 絶対病気にはならんと思っていたのですが
人生何が起こるかわかりません。
ホンマに。
そして 今回のこの出来事は 私に対する 天からのメッセージのように感じています。
約11年前に おかんと沖縄旅行した時に 感じた事 がありました。
ついつい 生きていることがあたりまえになって
感覚が麻痺してしまっているけれども
命は永遠ではない・・・もっと真剣に向き合う事を大切にしなさいと言う事なのだなと。
写心を通して この人生で出逢うたくさんの人たちの 命と向き合うということが
私自身の使命であり原点なのだから もっと魂込めねば・・・ と再確認するきっかけになりました。
私は おかんにはスパルタなので マザコンではないと思ってましたが
ええ 正真正銘の マザコンでした
53年間 ・・・お腹にいる時も入れたら約54年間密着して来て
一番近くで 人間を学んで来たのがこの人からで
いいところも そうでないところも 含め
私の今世の教科書のような存在です。
なんの駆け引きもなく 愛している もう体の一部のような
唯一無二の絆は きっと何度も 輪廻転生しながら熟成されて来たのだなと感じています。
本人は 120歳まで生きる気満々ですが
私は きっとお先に卒業します(笑
手術は 来月。
がんばって。お母さん。そばにいるから。
Nude×命
写心家 中田しのぶ