こんばんは!
今日の東京は、午前中吹雪のような天気でしたねえ。
最近よく雪が降りますね、本当。寒いのは苦手なので困ります。
さて、少し前に友人に、以下の文章が訳せるかどうかがインターネットで話題になっていた、と紹介してきました。
The old train the dog.
この文章では、train という語の品詞が問題。
train はもちろん、「電車」ではなく「訓練する」という動詞です。
しかしパッと見たときに、この train を「電車」を勘違いしてしまう人が意外といる、ということなのです。
training 「トレーニング」 という語は日本語でもよく使われますよね。
train は「訓練する」という動詞で使われているのです。
The + 形容詞 は、「~な人たち」という複数形名詞を作れるので、the old は、
the old
老人たち
という意味の主語になります。
つまり、The old train the dog. の意味は、
The old train the dog.
「老人たちはその犬を訓練している」
ということになります。
しかし、なぜ train には 「電車」 と 「訓練する」 という意味があるのでしょう。
一見全く関連のない両者ですが、実は語源は同じです。
train とは、もともと
a train of wagons
a train of carriages
「長く連なった・列になった馬車」
から派生しました。
そう、train とは、「長く列になったもの」 という意味だったのです。
そこから、動詞の形として、「長く列になったものを引っ張る」 という意味もあったのです。
その 「引っ張る」「引く」 という意味から、
「誰かを引っ張っていく」 ⇒ 「訓練する」
という意味になっていったと考えられます。
ただし、a train of wagons/carriages は train というように省略されるようになり、
train という語そのものが 「(長くなった)馬車」 という意味を持つようになったのです。
そして、train は「長い連なり」というよりも「電車」という意味にばかり焦点を置かれるようになったのです。
このように、train の 「電車」 と 「訓練する」 という二つの意味は、互いに関連性があるのです。