こんばんは!






うーむ、東京は一日中雨・・・。




せっかくの満開の桜も散ってしまうんじゃないかと不安。




なんとか今週末(花見予定)までもってくれー!






さて今回は




you'll be glad you did




という表現を紹介しましょう!






広告文などでよく見る表現の一つとして、




you'll be glad you did




「やってよかったと思うでしょう」




という表現がありますが。






この表現、TOEIC テストにも以下のように時制を問う問題として出題されたこともあります。






You'll be glad you ( ).




A) do




B) did




C) would do




D) will do




(抜粋ではありません)






例えば、




(a) 「私たちの商品を買えば、よかったと思うでしょう」




とか




(b) 「私たちのサービスを試してみれば、よかったと思うでしょう」






などのように、宣伝文句として使われます。




did は、「代動詞」 と呼ばれるものであり、動詞(句)の代わりをしています。




(上の例であれば、(a) buy 「買う」 の過去形 bought の代わり、 (b) try 「試す」 の過去形 tried の代わりを、did が担っています)








では、なぜその代動詞 do の時制が did なのでしょう?





基本的に、英語では現在・過去・未来は、「現在」 を基準にして、その時制を判断します。






現在から見て、過去のことは過去形、




現在から見て、現在のことは現在形、




現在から見て、未来のことは未来形






という、一種のルールがあります。この場合、基準となる 「現在」 を 「基準時」 と呼ぶことがあります




(厳密に言えば英語では未来形という概念は薄いですが、それはまた別の機会に)






このルールは、一見当たり前に見えますが、




これをしっかり理解していないと以下のような文章の時制を説明することができません。






(a) I know that he will go to the party.




(b) I knew that he would go to the party.




(c) I knew that he will go to the party.






上の (b) の文章は、古典的な文法の時間でいういわゆる 「時制の一致」 であり、




(c) の文章は、時制の一致の例外的な扱いがされます。






(c) において、will が過去形 would になっていないのは、




he will go to the party 「彼はそのパーティーに行くだろう」




という出来事が、基準時となる現在から見てまだ未来 (wil) になるためです。




(つまり、現在でもまだ彼はそのパーティーに行っていないことになります)






(b) において、will が 過去形の would になっているのは、




基準時である現在から見て、「彼はそのパーティーに行くだろう」 という出来事はすでに過去に終了しているためです。




そう、現在から考えると、彼はもうそのパーティに行ったことになります。






(詳しくは以下を参照)




2012.11.24


時制の一致② 応用編


http://ameblo.jp/shinzato-english/entry-11409557691.html






しかし、you'll be glad you did という文章は、




未来のことを言及する will と、過去時制を表す did が存在し、どこが基準時なのかが分かりにくいです。






この you'll be glad you did では、基準時は現在ではなく未来にあると考えましょう。






考え方として、まず、主節と従属節に分けてみることにします。






you'll be glad you did 「やってよかったと思うでしょう」




主節: you'll be glad 「よかった(嬉しい)と思うでしょう」 (未来)




従属節: you did 「あなたは、やった」 (過去形)






この文章における 「基準時」 は、主節に表われている 「未来」 なのです。




「現在」 ではないことに注意しましょう。




下の図をみてみると少し分かりやすいかもしれません。

















do の時制は、現在を基準時として考えるのではなく、未来2 を基準時として考えます




この 未来2 を基準として、それより前のことを表すときには過去形を使うのです。




そのため、




現在から見れば未来のことでも(つまり、未来1)、




未来2 から見れば 未来1 は過去のことなので、




未来1 の時制は過去形で表すのです。






you'll be glad you did 「やってよかったと思うでしょう」




主節: you'll be glad 「よかった(嬉しい)と思うでしょう」 (未来)




従属節: you did 「あなたは、やった」 (過去形)






ここで、主節の you'll be glad は、図で言う基準時の 未来2 を表し




従属節の you did は、図で言う、未来2 から見た過去である 未来1 を表すのです。








いかがでしたか?




時制の世界、ややこしいですか?






You'll be glad you read my blog! (ここでの read は過去形)




と言えるように、日々頑張ります!