6年前の私は、勤めていた会社を呪いながら仕事をしていた。

 

 

「私にはこういう生き方しかできない。好きなことをやって生きることはできない」

 

 

毎日会社を呪うと同時に、自分自身に対してそういう思い込みを抱いていた。

 

 

その思い込みを破壊してくれたのが2015ミスユニバース三重大会だった。

 

 

そしてミスコンで新しく生まれた価値観を形にしてくれたのが、このMacBook Proだった。

 

 

6年間、私はこのMacBook Proでたくさんの文章を書いてきた。

 

 

たくさんの新しいチャンスを、このMacBook Proで掴んできた。

 

 

思うようにいかず、苦しんだこともあったが、それでも今の仕事、今の生活はこのMacBook Proがあったから手に入れられたものだと思う。

 

 

しかしミスコンのステージで感じた「私にもできる」という感覚は自分の中にいつまでも残るものだが、実際に触って毎日使うMacBook Proは使っていくうちに衰えるものでもあり。

 

 

最近は起動に時間がかかったり、誤作動を起こしたりすることが多くなってしまった。

 

 

私はこれから新しい仕事に取り組むことになっている。

 

 

先日、ミスコン以来ずっと切望してきたチャンスをようやく掴んだ。

 

 

折しも実家から母が「あんたの部屋を掃除してたら出てきたんだけど、この箱捨てちゃってもいい?」とMacBook Proの包装箱を持ってきた。

 

 

「次のステップに行けってことか」

 

 

だから私は新しいMacBook Proを買うことにした。

 

 

6年間、本当にありがとう。

 

 

おかげであの頃には想像もできなかったような場所に、私は今います。

 

 

お疲れ様です。

 

 

ありがとう。

 

 

データの移行も無事に完了し、最後に本体の汚れを拭いていると、そんな気持ちが湧いてくる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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