人が「競争」をイメージする時、その先には自分の欲求がある。
そして「競争を避ける」にしろ「競争を放棄する」にしろ、どちらにしても「競争がある前提」で人はいろいろなことを判断している。
「積極的に競争すること」と「競争を避けること」はその欲望に向かう手段の取り方の違いだが、「競争を放棄すること」はその欲望そのものを諦めるのと同じだ。
さらに「競争を避ける」は知恵を絞って工夫をし主体的に選択した結果実現することであり、「競争を放棄する」は自分の欲求に蓋をして自分の欲求に対して消極的になることでもある。
私は時々「競争を避ける」と「競争を放棄する」を混同している人を見て危機感を覚えることがある。
傍目に見ると両者の行動は似ているため本人に自覚がないことも多い。
ただし、後者は時限爆弾みたいなもの。
競争を放棄するために蓋をした自分の欲求は、いつの日か爆発し、自分だけでなく周囲にまで被害を及ぼす。
この前見つけた木の枝が、
エイリアンの触手みたいだった。
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