これまでに何作もの小説を出版してきたが、どれも1日で書き上げたわけではない。
どの作品も何ヶ月もの間、下手をしたら何年もの間、毎日毎日その物語に向き合った結果、ようやく世に出せたものばかりだ。
そのため物語の「最初の一文字目」を書く瞬間はこれから完結するまでの日々の予想が右手の上にずっしりとのしかかかり、一文字目を書いた直後はどっと疲れに襲われる。
最初の一文字目にはそんな緊張感がある。
そして二番目に緊張する瞬間は、「物語が終わっていく頃」だ。
完結部分を執筆している間は、強い達成感に向かっていく高揚感と、長い間ずっと側に置いておいたものを手放すことへの寂しさが入り混じる。
およそ3年半もの間執筆してきた「項羽と劉邦」の物語が、来月9月15日にいよいよ完結する予定だ。
ありがたいことに、「項羽と劉邦」の完結後に着手すべき作品の予定がもうすでにある。
次の新作は私がずっと書きたいと思っていたネタであり、ずっとやりたいと思っていた形になる予定でもある。
次の作品に行くためにも「項羽と劉邦」は完結させなければならず、完結に近づくにつれて早くその作品の制作に取り掛かりたいという気持ちは高まっていく。
嬉しいような、寂しいような。
完結する作品と次の作品への思いを持て余す。
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