昨日、英語の先生でもあるお母さんに、


「『文章が書ける美女』を英訳するとしたらどうするべきか」


と相談した。


お母さんは私がこれまでにミスコンやモデルをやってきたことをもちろん知ってはいるが、恐らく「文章が書ける美女」にどんな思いや意図が含まれているかは知らない。


「『美女』みたいに容姿について触れるのって、昨今のルッキズムの問題的にどうなの?」


含まれている意図を理解していない人らしく、英訳する途中お母さんはやはりそこを指摘してきた。


私はそれに対して、


「活動するにあたってそれは今までに色んな人から何度も指摘されてきたことだけど、それでも私には考えがあってあえてこのフレーズを使ってる。この話をするともんのすごく長くなるからまた今度ね」


と答えた。


それ以降お母さんは「文章が書ける美女」のフレーズに込められた私の思いや意図には触れようとはせず、英訳することに徹してくれた。


お母さんへの回答の通り、私は今までに何度も「文章が書ける美女」というフレーズそのものについて、そして作家・モデル・ライターという仕事のくみ合わせについて指摘されてきた。


そしてそれは私が嫌いだからという理由でされることよりも「親切心で言ってやってる」というていでされることの方が多く、それ故に厄介だったことも多かった。


老婆心で指摘してくる厄介な人が多い中、私の実の親であるお母さんが一度は指摘しながらもそれ以上「文章が書ける美女」のフレーズに囚われず、英訳することに徹してくれた。


それができたのは、


「この子の考えていることは少なくとも今は理解できていないけれど、この子には考えがあるし、その考えていることは決して間違っていることではない」


と私のことを信じてくれたからなのだと思う。


無闇に干渉するわけでもなく、かといって無関心というわけでもなく。


ただ、信じる。


そのお母さんの姿勢が心地よく、ありがたかった。













 

 

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