2011年11月3日に行われた第一タクシーのガイドドライバー研修に同行してきました。ジャンボタクシーに乗り込み目指したのは青森県側の白神山地「暗門の滝 」です。秋田県側の白神山地である「太良峡」や「釣瓶落とし峠」を経由し、山越えルートで青森県西目屋村へ向かいました。
道中、それぞれの白神ガイド兼ドライバーが普段どのように案内しているか、こんな知識を加えたらどうか、など盛んに情報交換がなされていました。「太良峡」の橋の上から川を見下ろし、即席のミニ勉強会を開いたり。
再び車に乗り込み約2時間かけて「暗門の滝」に到着。現地ガイドをお願いしたところ、なんと白神山地ガイドを代表する白神マタギ舎 の工藤光治さんが案内してくださいました。
一人の白神ガイド兼ドライバーが、以前から青森県側の白神山地「暗門の滝」に自生する木の伸び方が、秋田県側の白神山地のそれと異なることに疑問を感じていたようです。すると工藤ガイドの「これは動物のための食べ物。食べたところから新しく枝が伸びるからこうなる」と説明してくれて大いに納得。秋田県側で人が好んで食べる植物も、青森県側では山に生きる動物のための食べ物として人間は採取しないものも多いそうです。
さらに工藤ガイドから白神山地に自生する植物を利用したおにぎりの保存法を教えていただき、来シーズン早速やってみようという声が続出。
トレッキングコースに落ちていた枯れ葉で、おにぎりの包み方再現してみました。ぜひ来シーズンは枯れ葉でなく緑の葉を拾って実践してみたいものです。
「暗門の滝」ではもうすっかり紅葉は終わっていましたが、荘厳な滝の美しさは変わらず。舞い上がる水滴を浴びながらしばし休憩。
クマやカモシカのエピソードなど、長年マタギとして山で暮らしてきた工藤ガイドだからこその案内は非常に興味深いものでした。
山を知り尽くした工藤ガイドからたくさんの知識を得ようと熱心に質問したりメモする姿が見られました。
研修トレッキング終了後はちょっと遅めのランチタイム。今シーズン、暗門の滝プラン で実際に取り入れたおにぎり弁当です。青森県名産であるリンゴがデザートとして入っているのが嬉しいですね。
その後は「ミニ白神」や「くろくまの滝」を経由し能代市へ帰りました。
帰りの車内でも白神ガイド兼ドライバーたちは積極的にルート確認や周辺情報のリサーチに励んでいました。かなり刺激ある研修となったようなので、来シーズンにぜひ活かしてほしいです。