八峰町本館(もとだて)の「たいまつ祭り」に行ってきました。 | 白神山地ツアーの白神なびスタッフブログ

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410年前の慶長10年(1605年)百姓一揆により落城した「本館城」。その際に亡くなった武田信玄公の甲斐武田氏の一門 武田重左衛門はもとより一揆の犠牲者の霊を弔う行事です。



八峰町本館地区の農村風景
遠くに日本海を望む高台にあります。



懐かしさを醸し出す古民家が残っています。



本館地区の裏手の山に「本館城」がありました。
白神山地の西端の山が海まで迫るその頂に城をかまえました。その城跡からの夕暮れの日本海です。
当時はなかったであろう左の木々がなければ国道101号線やJR五能線が丸見え。裏手の白神山地は人を拒む山々。唯一の交通網である津軽街道を監視する砦としては納得の地の利です。




このあと「本館城跡」での慰霊祭が行われます。



本館城主の武田重左衛門の墓石の前に御位牌と祭壇。
山の上とは思えない立派な祭壇です。



御位牌には「武田菱」
戒名は「萬松院殿青山源林大禅定門」
菩提寺は「龍峰山 松源院」(曹洞宗)
左の白い位牌は、「本館城一揆物故者之位牌」とあります。亡くなった方は敵も味方も一緒に弔うって日本らしい感じがします。




こちらは、慰霊碑です。
このあと松源院の住職さんら2名の僧侶、本館自治会のみなさん、八峰町自治体関係者、商工関係者等々歴々による慰霊祭式典が厳かに行われました。
厳粛な雰囲気でしたので撮影は控えました。




たいまつを各々が、手に手に持ち「本館城跡」(画面左)から下山します。




ブレブレでスミマセン
 
動画はこちらで→


さらに山を下ります。
先頭はもう見えません。




つづら折りを灯す「たいまつ」の明り




日没後の日本海を背にした古民家のシルエットと揺らめく灯明は、幻想的なのですが写真が下手で表現できていません。(泣
是非ともご自分の目でご覧下さい。

亡くなった方を弔うこととそれを後世に伝え続けてゆくことの趣旨を理解して下さる方なら参加を歓迎するとのことですので 「本館 たいまつ祭り」 に参加してみませんか?
 
毎年、9月の第2日曜日の17:30から慰霊祭、18:00から たいまつの下山 です。

この後、関係者は、「夕映えの館」で白神山地からの恵み「本館産のそば」や「地鶏の鍋」と地酒「白瀑」で一杯、一杯、また一杯。 ゴクリ